悪夢
「そういえば、まだ君の名前を聞いてなかったね。」
「あ、あぁ、カナタです。」
「なるほど、カナタ君か
私は、ロニエ・レスファルド
これからよろしく頼むよ。」
「はい、よろしくお願いします。」
「あまりそう固くするな、これからは家族だ
敬語も必要ないぞ。」
え?家族?俺を雇ってるだけじゃないのか?
いや、俺を気遣ってくれてるのか。
ここは好意に甘えるとしよう。
「わかった。ならそうさせてもらう。」
「カナタくん、君にはこれから娘の学校に入学してもらう護衛するのだから近くにいた方が何かと便利でしょう。」
確かにそうだ。
「わかった、そうさせてもらうよ。」
「では、今日はもう遅い、部屋はメイドに案内してもらおう。
おい、隣の部屋で頼む。」
「はい、かしこまりました。」
ロニエは、独り言のように呟いたように聞こえたが、その話が終わると突如メイドが目の前に現れた。
どうやらこの屋敷のメイドは優秀らしいな。
俺はメイドに案内してもらった部屋へと足を運んだ。
「カナタ様、こちらになります。」
「うん、ありがとう。」
案内された部屋は広く、なかなかに豪華のものだった、最初は戸惑ったが、すぐに慣れた。
俺はベットに横になり、深い眠りについた。
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深い深い暗い闇の中、そのにポツリと佇む少女。
するとその見知らぬ少女が俺の襟元を掴みとても憎い声を放った。
「ゼンブアナタノセイ!アナタノセイデ!!
ワタシタチヲコロシタノハアナタ!」
見知らぬ少女が力強く俺の襟元を掴む、首が締め付けられているかのように苦しかった。
「うぅ〜、なぜだ!俺は何を間違えた!」
俺がそうつぶやくと、俺の襟元を掴む手がさらに強くなった。やばい…このままじゃあ死ぬ……。
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「ま、なさま、カナタ様、
朝です、目を覚ましてください。」
「っ!!はぁ〜…はぁ〜…、…………。」
?なんだ…夢か…。
「大丈夫ですか?カナタ様…かなり魘されていましたが……悪い夢でも見たのですか?」
「ぁ、あぁ…いや…大丈夫だ。」
「そうですか、かしこまりました。
それでは朝食の用意が出来ましたので、お呼びにまいりました。
それでは、失礼します。」
「あぁ、ありがとう、すぐ行くよ。」
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俺は朝食を済まし、入学の支度をした。
ご閲覧ありがとうございます。
この小説は、要望があったため、もう少しの間続けようと思います。
もう1作もあるため、この作品はあまり長くは続かず、すぐにエンディングを迎えるかも知れません。しかし、要望が多ければ、何かしらの方法で続けようと思います。
よろしくお願いします。




