第一話
あらすじでも書きましたが、銃にあまり詳しくないので、違った場合は教えてくれると助かります。
重苦しい雰囲気の中、俺は椅子に座っていた。
―――――5分前。
俺は、株式会社R社の面接を受けているのだが、雰囲気というか空気というか、この部屋に長居したくないとつい思ってしまうほどに気まずい。
面接会場にされている会議室のドアの横に設置されている椅子に腰を掛け、面接の最終チェックをしていた。
確認し終わったら俺の番が来た。
コンコンッ、と2回ノックし、相手の返事を待つ。
「どうぞ」
部屋に入る許可を得たのでドアを開けて部屋に入り、ドアを閉めた後、俺が座るであろう椅子の横に立って言った。
「受験番号12番、小泉 一です! よろしくお願いします!」
よし!いい印象を思わせる挨拶だ。人とのコミュニケーションにおいて、第一印象が大事なのは常識であ~る。
「どうぞおかけ下さい」
「失礼します」
五人いる面接官のうち、真ん中の人が言った。
椅子に座った後からが本番である。
「小泉 一さんですね。では、質問させていただきます」
「はい!」
「じゃあまず、うちを志望した理由は何ですか?」
早速来たかこの質問!『志望動機は?』面接で聞かれる率99%なんだよね!
「私がこの会社を志望しあ理由は―――
☆
一通りの質問が終わり、部屋を出てきた俺は帰りながら面接でした質問の本当の正解を考えていた。
『志望動機は?』この質問で俺は適当に答えた。本当の理由を言ったら即逮捕だからだ。
俺は斉藤 一、殺し屋だ。R社に志望したのも師匠に言われたからだ。でも、密かにサラリーマンに憧れている俺は『普通の会社で普通に過ごせ』と言われた時は嬉しくて飛び跳ねちゃったよ。
今思うととても恥ずかしい。また俺に新たな黒歴史が…。
その話は置いといて、なぜ俺が殺し屋になったか。それは俺の父親が俺が小さい頃に殺し屋に殺されたからである。父が殺されたショックで母親は自殺して、家庭が崩壊……いや、壊滅した。
俺は父親を殺した殺し屋を見つけて仇を打つために殺し屋になった。
そんな昔の事を思い出していたら俺の住んでいるマンションについた。
鍵でエントランスのドアを開け、エレベーターで23階まで上がる。最新のエレベーターでも時間がかかる。
23階について一番端の部屋が俺の家である。
「ただいま~」
誰もいないが……まぁ一応ね。
「おかえり。随分遅かったじゃないか」
「!? あぁびっくりしたなぁ、師匠か」
「別に驚かそうとしたわけではないぞ」
「はいはい。で、何の用ですか?」
「ん。就職祝いを持ってきた」
「ねぇ師匠」
「なんだ弟子よ」
「今日面接で合否が決まるわけないでしょ」
「そうなのか」
「ほんと師匠はさぁ」
「私がどうした」
説明遅れたけどこの無知な人が俺に暗殺術を教えてくれている師匠。斉藤 悠人さんです。
「まぁどうせ受かっているのだろう?」
「多分ね」
「なら渡そう」
そう言って師匠はリビングに行ったのでついて行くことにした。
「なにこれ!」
リビングにあるソファに立てかけてあるでかいケース。
これに似合物なら昔師匠に見せてもらったことがある。
これは………………スナイパー銃だ。
「開けてみていい?」
「お前のものだからな」
ケースのチャックを開けて開いた。
「ねぇ師匠。これって…」
「お前が欲しいと言っていたドラグノフだ」
「よっしゃああああああああああああああ!!!」
あまりの嬉しさに夜なのを忘れて叫んでしまう俺。
「嬉しいのはわかったから静かにせい」
「あ、ごめん師匠。嬉しくてつい」
俺はドラグノフを取ってまじまじ見たいたら。
「それとだ一」
「…ん? なに師匠」
「お前もスナイパーを手に入れたし、依頼を受けてみないか?」
いつも無表情なのだが。長年居るとわかってしまうもので、師匠が真顔になったので俺も真剣な眼で師匠を見た。
「きてるの?」
「お前の初仕事だから厳選して簡単な依頼を持ってきた」
まさか、この初仕事があんな事になるなんて、俺も師匠も知らなかった。知ってる方がすごいと思うけど。
いつもこのくらいの文字数で行きます。短いですよね、やっぱり。すんまそん。
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