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くすぐれ

作者: ムラカワアオイ
掲載日:2016/01/31

「k」


僕は僕以上であって僕以下でもない。

君は君以上であって君以下でもない。


これが我々。

霧の中に見えるマボロシを観た人間達は、

地球の中心で息をしては傷つけあい歩むべき。


シーソーの上に乗っかかるビー玉のドラマのように。


ニセモノはもう、

去った。

猫のような君の愛くるしい顔つき。


抱きたいという本能的真実。


相生駅で彼女をナメタ。

転がる地球の天使たちは全てを愛せはしないだろう。


自己愛は罠。

されど、

ほんの少々の自尊心。


狂った現実、

壊れた過去。


ひとりひとり、

旗を振り、


生きている。


全てを演じたあの日のバレリーナのように。

また、花は咲く。



「sl」


食前に喫煙。

食間に日の出。


赤い太陽が芸者のように腹を出す。


ここは地球。





























「ともちゃん」


ともちゃんはよく笑う素敵な人。

買い物の帰り、

自転車で信号待ち。

みんなのために信号を渡る。


憎めない可愛い人。

ポテトサラダを作ってそうな素直な人。


お風呂でコーヒーを飲んでいそうなきれいな人。


だからどうして、

なかなか僕はわがままな人。


テレビの中にはもっともっともっとわがまま人。


僕は頓服を飲んで少し早いけど今日は寝ます。



ともちゃんは、

とても、

楽し気な人。


土曜日も、

素敵なともちゃん。











「ななちゃん」


ななちゃんを乗せた車でななちゃんの実家の近くをぐるぐるぐるぐるぐるぐる。

舞い降りる聖女のようなななちゃん。

わがまま言いたい放題でごめんね。


言葉屋より。






























「クイツケ」


背中に傷。

クイツケ。

追い越せ。

例え、

死ぬほど傷ついても。


時代がどう。

あいつがこう。

僕がそう。


背中に希望という名のタトゥ。

常にシラケテ否定しかしないあいつらと僕は違う。


クイツケ。

今、地球は何時ですか。

大事の前に動け。


文句なし。

言いたいことあり。


黒いネクタイは燃やせ。


クイツケ。

追い越せ。


そこに人がいるだろう。

そこに想いがあるだろう。


クイツケ。

僕の背中には希望という名のタトゥ。

そこに想いがあるだろう。

これが僕の仕事。

これが言葉屋の仕事である。


「l」


彼女の髪を撫でる。

二つの舌。

カラミアウ。

彼女の胸を触る。


キスを交わす。

狂おしい彼女。

僕の瞳にキスをする。

ワインの香り。


作詩ノート。

スコア。

マルボロ。

缶コーラ。


天命。

裸体を愛す裸体。


ペニスとヴァギナ。


美しき胸。

忘れられない曲。


キスの数だけ。

彼女がいる。


裸体と裸体。


カラミアウ。






「ダビングされし日々」


どこかの醜い男が、

僕の日々をダビングしている。

裏路地しか選ばない安物のくだらない男。


僕は今日も詩を書く。






























「南駅前町交差点」


ガムを噛みながら、

交差点で溜め息。

毎日。

毎日。

諸行無常に日々は高らかに。

カメラを担ぎ、

バス停に座る猫を撮る。

こいつにも毎日毎日が色々あるんだな。

そう思い、

バスに乗り込み、

白浜海岸へ。

野球場の前にきれいな異人。

サイレンはなるけれど、

されど、

意味はなく。

表立った表情を作るわけでもなく。

唇を噛む。

とぼとぼ歩く。

海岸に着くと、

恵美のことを思い出した。

今は昔。


部屋に帰るとパソコンにカメラを繋ぐ。

ついでにベースもチューニングする僕がここにいる。

パソコンの中にはバス停の猫。

黒く白い猫。

墜落しない日々。

今は昔。

深志野を歩き有理を抱いた。


今、ここにあるもの。

全てが整わないパズルのピース。

壊れやすいパズルのピース。


「ノリちゃんのステーキ屋」


ノリちゃんはいい奴で中学の同級生。

同窓会へ行っても意味ないよなとノリちゃんと僕は笑う。

ノリちゃんはイイ女。

ノリちゃんはきっと良いお母さんになっている。

ステーキを食べるとノリちゃんが僕を笑う。

レジで精算する時、

僕はノリちゃんを笑う。


奴は素敵な女である。

小猫でも飼っていそうなノリちゃんは面白素敵なイイ女。

























「コノハナ先生」


僕が小学生の頃。

よく、

風邪をひく少年だった。

だけど、

風邪をひくのが嬉しくもあった。

コノハナ先生に会えるから。

瞳の色が豊かで愉快で、

楽しいお医者さん。

コノハナ先生。

もうすぐ僕も四十で独身で相変わらずです。

時折、

髭を伸ばすようにしています。

元気にされていますか。

今でも良い思い出になっています。





















「どうしても」


どうしても欲しいものがある。でも死ぬまで手に入らないだろう。

彼女の首のほくろ。

未知。

可能性。

彼女。

世界一の若者の涙。

抱えるものが多すぎて。


天使は空へと去った。


























「聖なる彼女へ」


聖なる彼女よ。

世界は摩訶不思議に音をたて続ける。

聖なる彼女よ。

ここはニッポン。

踊り狂う国。


聖なる彼女へ。

スイモアマイモそのままで。



























「c」


坂道を急いで上がり、

急いで降りるのが快楽なのです。

君がたくさん、

いたような。

そんな気がしている毎日が優しいです。


明日はおそらく、

木曜日。

きっと花は、

もっと、

強く咲くでしょう。
























「xxハウス」


上が右向きゃ、

みんな右。

上が左と言ったら、

みんな左。

xxハウスの住人たちはあいつの悔しいノートを知っているのか。


僕は真ん中を堂々と歩く。




























「牛丼屋」


朝一。

牛丼屋で大盛を食べる。

卵をぶっかけて気分上々。

この街の悲しみもセツナイ部分も受け入れよう。


子供だとか大人だとか関係ないよ。

自転車のタイヤも交換したことだし駅までこの街の冬を走る。


どうしても、

どうしても、

伝えたいことがあるから筆を取った。


いつまでも寝てる場合じゃない。

甘えてる場合じゃないんだ。

いつまでも。


牛丼は僕の胃袋の中に収まったのか。

別所駅前でそういえば去年の夏に風鈴の写真を撮ったな。


北へと揺られる僕がいる。


街路樹に猫。

遊んでみる。


猫は万歳してた。

またな。

と言うと猫は楽し気に地球とダンス。


牛丼屋に行く度に思う。

人はなんとかやっていけるんだ。

僕もお前も。

僕もあいつにだけは甘えた。

それだけでいい。

それだけでいいのだ。

「xxxx」


僕は今、中央分離帯事故現場でアイスクリームを食べようと企んだ。


































「哀しいことが多すぎて」


独り、

2号線を神戸方面へと進む。

彼女からの二通の手紙。

信号待ちで、

地図を見る。


頭に過ぎる幸福。

心にしがみつく不幸。


哀しいことが多すぎて。


煙草に火をやり、

右を走るトラックに目をやる。


宝物はどこにあるのかな。

少しだけ自信過剰な日々。


潤う毎日に言葉を付ける。

新幹線の高架をくぐり愛を語る人を思い出した。


独り、

彼女を想う。


哀しいことが多すぎて。











「伊丹の映写機」


映写室。

映写機の後ろで優美子を想った。

嘘も真実になってしまう。

僕らの映画を映写機の後ろから観た。

という喜び。

髪でも切るか。

そう、

想った。

伊丹の映画館にて。


























「闇夜」


闇夜の中、

六甲を飛ばす。

西岡にもらったバレンタインチョコ。

何故だか金髪の西岡。


闇夜を飛ばし、

笑う、

西岡と僕。


ワタシハアナタノモノです。


西岡に別れ際に言われた。

闇夜の終わりに恋物語。


僕はアクセルを踏み、

家へと帰る。


生きる。

闇夜。


眠れずに結局、

また、

車に乗り込み、

独り、

西へとひたすら走った。


気が付けば広島にいた。


全てが溶けそうな感覚。


闇夜は続く。

どこまでも。



「鈴鹿の雨」


シケインの手前。

F1を鈴鹿で見てた。


ミハエルシューマッハとミカハッキネンの王座争い。

雨が落ちてきた。

幾度となく僕らの前を走る二人。


そして、旗が振られた。

2000年F1ワールドチャンピオン、

ミハエルシューマッハ。


フォルザ、

フェラーリ。


表彰台の上の憧れの人。


鈴鹿に生きた人々の奇跡。


僕はここから学んだ。

失敗を恐れずに突き進むこと。


必ず勝てる日々が僕にきちんとやって来た。


だから、

僕は汗をかく。










「僕は常に」


この世の果ての狂った場所で水さえも飲めなかった日々。

僕は常に真実に基づく詩を彫っている。


たとえ、僕の全てが消え失せても。































「アメ村」


騒がしい場所に越してきたものだ。

大阪アメリカ村近く。

長谷川君は茶店でナンパ。

でも、

毎回、失敗。


夜中、

地下鉄に乗って男四人でカラオケ屋。


決まって歌うのはBOOWY。

僕の部屋は何故だか溜まり場。

煙草の煙がモクモクと。


長谷川君は良い奴だ。

見た目はガリ勉君だがいつもナンパに失敗してる憎めない奴。


ラーメン屋のバイトの面接に行くと、

コワモテの店長さんに、

嫌われた。


アメ村をチャリンコで飛ばして、

行きつけのコロッケ屋さんに行ってはよく笑った。


夜中の通天閣で少年ごっこ。

誰の愚痴も言いはしないが全てがきれいに見えたあの頃。


お前は何を選んだか。

僕は帰ることを選んだ。


誰かがおごれば全てが沈む。


僕は、

僕らは、

幸福であるべきだ。

「hkm」


17歳の僕はハカマを着て、

岡山を歩いた。

17歳の僕はハカマを着て客引きを無視した。

チョコレートを食べながら。































「どう転んでも忘れろ」


痛いと言うお前は、

何事も、

全てを、

どう転んでも忘れろ。

全てを忘れ、

裸になれ。

怖がることはない。

どう転んでも全てを忘れろ。


そこからハジメロ。

























「弘人とあこへ」


バイパスに乗って、

あこが働く会社の近くで降りる。

あこはAD。

僕もその頃、

AD。

弘人が引き受けてくれたポスター印刷の仕事。

監督に商談成立と電話を入れる。


弘人とあこと僕で、

アイドルの誰々は売れると思うが、

誰々は絶対に売れない。

と爆笑。


その日、

弘人は徹夜の仕事でテレビ局に夜中に書類を届けに行った。


あこは作家志願。

再生の二文字がどこにいても頭に過ぎる。


弘人とあこはきれいな顔を持っていた。


桜舞い散る中。

僕は地に耳を置いてみた。


地球の涙の音は生きるべき人間の涙の哀しい音に似ていた。



弘人とあこへ。







「ペッパー野郎三郎」


入学式が終わってすぐに喧嘩を売られ、

自転車置き場でどつきまわした。

僕のことを尊敬してるとどこかで言ったらしいペッパー野郎三郎。

その割になに。

いきなり、

敬語を僕にも使うようになったペッパー野郎三郎。

もう、会うことはないけれど。

馬鹿も方便。



























「結局、ダメモト」


油絵の具を指に乗せる。

キャンバスに、

赤、

緑、

白と描いてみる。


初めて油絵を描いた日からどれぐらい経っただろうか。

僕はどこまでも頑固な画家でいたい。

柔らかく、

固く。

結局、ダメモトで始まった人生だ。

僕は描く。

猫は笑って僕の絵を見る。


僕は言います。

僕は画家です。



















「チャイジョ」


無敵の奴に用はない。

今日も僕は薬局前の煙草屋でニコチンタールを幾つか買った。

































「大晦日。コインランドリーにて」


ぐるぐる廻る乾燥機。

大晦日の夕暮れにコインランドリーで幸福。

ぐるぐる廻る乾燥機を見ているだけで幸福。

美女が隣で洗濯機を廻す。

それも幸福。


大晦日。

コインランドリーにて。

ここに幸福。


























「それだけか。そう言うのなら行け」


11.12、13、

14.15か。

暇つぶしに煙草の本数を数えていた。


お前はいつも弱者たる者と自らを言う。


それだけか。

ならば、

そう言うのなら、

行け。


必要なければ捨てるのか。

そう言うだけであればここを離れ、

もう、

行け。

僕は煙草に火を点けて、

お前の泣き言は聞き飽きた。


もう、

充分だろう。

お前は行くのだ。














「理論論理」


筋が通っていることが理論なら筋が通っていないことも理論である。

僕は嘘を吐かない。

時は嘘を吐かない。

さらば病み人よ。































「妄想少女あづさちゃん」


愉快に笑い卓球部に所属していそうな凄く可愛い妄想少女、あづさちゃん。

きれいに産んでもらった母上に感謝しろよ。


お風呂が長そうな妄想少女あづさちゃん。

アイスコーヒーが似合いそうな妄想少女あづさちゃん。


徹底的に地を駆けろ。

妄想少女あづさちゃん。



























「雨滝にて」


雨滝で十分間、

シャッターを切りまくる。

上手く言えないけど神が今にも舞い降りてきそうなそんな場所。

滝の水がきれい。

神がいるような、

神を感じるような気分になる。


雨滝で死を迎えてもいいような気がした。



























「愛の炒飯劇場」


炒飯は愛に似ている。

微妙なさじ加減が上下する。

僕が作った炒飯。

あまり、

美味くはなかった。


西岡が作ったおかゆ。

美味かった。

真美が作った弁当。

美味かった。


何故だか、

親父が作った炒飯も美味かった。


僕もそのうち、

美味い炒飯を創れるだろうか。


愛の炒飯劇場。

















「表面真佐子」


言葉など交わさない冷たい女。人を小馬鹿にして僕の死を望むと言った真佐子。

丁重にお断りさせていただきます。

表面だけの女、

真佐子。

今まで、

本当に、

ありがとうございました。




























「お疲れ様」


東口のラーメン屋。

おばちゃんはいつもありがとうと言ってくれる。

それから、

お疲れ様。

と言ってくれる。

380円のラーメンは僕好み。

煙草も吸える。


旅のシメは、

毎回、

東口の僕好みのラーメン屋。


おばちゃん、

感謝しています。

ありがとう。

毎日、

おばちゃん、

お疲れ様です。

















「乗れ」


必ず、

船には乗れ。

歩め。

別れの前に。

君は、

歩くんだ。

君は、

行くのだ。


船はもうすぐ出港する。

行くのだ。

晴れる日がもうすぐやって来る。

行くのだ。

君は。





















「決して100点」


100点満点、

取ったら終わるような気がして。

平野の口は空いていた。

そこに真実は存在しない。

平野にあるのは、

デカい役職に就いて自らを褒めたいナルシズム。

平野が死んで大笑い。


最悪の平野校長先生の棺の中には腐った林檎を入れましょう。


皆が喜び、

苦しい時代が一区切り。

お前は地獄で風邪でも患え。






















「医者を気取ろう」


白衣を着ては煙草を吹かす。

白衣を着ては人間を愛す。

白衣を着ては満員電車の中で推理小説を読む。

そんなパンクロッカーみたいな医者になりたい。

全てのことを百パーセントこみこみ全て、

理解できるような、

この世の果てのパンクロッカーみたいな医者に一度はなりたい。




























「花田のバッティングセンターで笑いを獲るために」


花田のバッティングセンター。

ヒロシがホームベースの後ろに座りキャッチャー気取り。

悟が左打席に入りイチローごっこ。

僕が右打席に入りバットを振り回す。

真剣に笑いについて考えた三人の男達の休日でした。


こんな馬鹿も捨てたものじゃない。

我々は、

これでいい。

こうやって息をする。


花田のバッティングセンターにて。

笑いを獲るために。






















「僕のポケット」


言葉がある。

想いがある。

飾らずに。


空を見たら満月が一つ。


きっと上手くいく。

差し替えられないものばかり。


ポストを開けるとダイレクトメール。

きっと乗り越えられるよ。

今も明日も明後日も。


リズムがある。

美学がある。


貴女を。

貴女を。


きれいな貴女を。


僕はポケットに言葉を入れる。


この惑星はきれいに動き始めたばかり。


まだまだ、

わからないモノゴトも物語もありすぎる。


貴女を。


この街の央に美しく座る貴女のように。

僕のポケットには永遠に想いという言葉がある。


美しく生きる全ての人々へ。

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