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夕暮れの町
あー。……疲れた。
俺は今、自分の世話になる家に向かっていた。
日は傾き始め青かった空が焦げ、オレンジ色に輝いていた。
山から降りてきたため体力が奪われていった。
今いる場所からは海が見え。海も黄金に輝いている。
そんな美しい景色を見ながら歩いていた。すると……1人の女の子がいた。
「あれー。おっかしーな。あたし確かにここに財布入れてたはず……」と彼女はバックの中をかき回す
その女の子は俺の反対の歩道でこちら向きに歩いてきていた。
距離はあるが車が全然通らないため声が良く聞こえたのだ。
財布を捜している。正直どうでもいいのだが、この町に来ていきなり白状者扱いされるのも困る。
だったらやることは1つ、とりあえず彼女のところに行き話を聞こう。
車が全然通らない道の様なので信号も横断歩道もないが車道を横切った