不思議な味
桜が咲き乱れ、路には桃色の絨毯が続いている。
その上を一人の少女とそのそ父親が歩いている
「今日から学校だな~。友達、たくさんできるといいな」
少女の父親はどこか不安そうな面持ちの少女に笑顔で話しかける。
「ん、できる…かな」
その自信なさげな発言の割りに少女はすたすたと足早に学校へ向かおうとする
「こっちに引っ越してきてまだ一週間もたってないから、整理できてない荷物が残ってるんだ。登校初日から悪いけど、夜になる前には帰ってきてくれないか」
困り笑いをうかべながら話す父親を横目に見ながら少女は黙って何度かうなずく
「父さんもなるべく早く帰るから」
「うん。夜までには絶対帰るから、お父さんも晩御飯までには帰ってきてね」
少女の父親は少女にうなずいて返し、二人は学校と仕事場までの別れ道である交差点に差し掛かった
「じゃ、父さん仕事頑張って」
いつもと同じく抑揚のない声を父親に向ける
「ああ、青葉も学校頑張るんだぞ」
二人は軽く手を振って別々の路を歩いていく
相変わらずすたすたと歩く少女、青葉は回りをちらちら見ながら学校を目指す。
「…あれ、こっちでいいんだっけ…」
青葉は辺りを見渡し、おそらく自分が迷ってしまったであろうことに気づいた。しかしとくに焦ることなくスマートフォンをとりだし画面を見ながらとことこと歩く
「……っ!?」「……うぉぁ」
画面に集中しすぎていた青葉は知らぬ間に足を止めてしまっていた。
後ろにいた少年も青葉の停止に気づかず歩き続けたため、二人は軽くぶつかってしまった。
「ご、ごめんなさい… 」
青葉は反射的に謝罪した。
「あ、いや、こちらこそ…」
眼鏡をかけた少年は頭を掻きながら軽く頭を下げる
二人は互いがケータイを手にしているのを見て、同じような行動をとっていたのだと理解した。
二人は再び謝罪の言葉を交わし、青葉は足早にその場を去ろうとする。軽くぶつかっただけなのでそれほど長引かせることでもないとないと思ったからだ
「不思議な…味…」
ボソリと呟いた言葉の意味がわからず青葉は声のする方にすぐ振り向いた。
そこには目をそらしてはいるが青葉を見ている眼鏡の少年が不思議そうな表情を浮かべていた
読みにくくてごめんなさい。上手い人のを見て、見やすい行の書き方考えます。
この調子で進めて行こうと思いますが、応援おねがいします。
アドバイスや感想などは遠慮せずどうぞ~。では、また。