彼のために。
初のホラーなので、読み終えて感じた事を評価・メッセージにして頂けると、今後ホラーを書く上で参考になります。
「あっ、あの人かっこいい・・・ふふっ。」
そう思い私はすぐに告白をした。相手は、同じクラス山神啓介って人だった。
しかし・・・・
「君、デブじゃんっ!?俺、細い子が好きなんだ。だから、無理っ!!!」
山神啓介に私はフラれた。それも、『デブ』という理由で―――。
でも私は前から言われてるんだ『明日香は、痩せたらかわいいよ!!』ってね。
だからね、啓介、私はあなたと付き合うためにダイエットするのよ、待っててね!?
1ヶ月間、断食した私は凄い事に10キロ落ちホッソリとした体型になった。
それに
「やっぱ、痩せたらかわいくなったね」
と口々に言われる様になった。
後は実行するだけ。
「啓介くんっ」
放課後、私は啓介を裏庭に呼び出した。
「何か用?」
啓介は可愛い子の時だけにする、優しい口調で聞いてきた。
「付き合って下さい」
「いいよ」
私の告白に即答で答えてくれた啓介。
「目つぶって?」
目をつぶると同時に、啓介の柔らかい唇が触れた。
ゴリッ・・・グチュゥッ・・ズルッ・・・ボリッ・・グチョッ・・ベチャッ・・・ドロォ・・・グシャァァァ・・・ピシャッ・・クチャ・・・ビャシャァァァ・・・ボトンッ・・・
「あっ、食べちゃった・・・。」
気付いたら私は、啓介を食べ終っていた。
「まぁ、いいや」
だって、彼のために私は努力したもの。彼はご褒美に自分自身をくれたのよ、きっとね・・・・・。
「あっ、あの人かっこいい・・・ふふっ。」
告白しよう。
道の向こうにかっこいい人を見つけ私は思った。
告白するために、自分のみだしなみをチェックする。
大丈夫、血は付いてない。ただ―・・・・、体型は元のデブに戻っていた。
でも、告白しよう。
「ねぇ・・!?あっ、あなた同じクラスの・・・・」