The first day
さて、まずすべきは現状の確認だな。服は…まさかの全裸!?化学繊維でできた服着られたら世界観おかしくなるしもともと捨てるつもりだったから別に構わないけど。
というかここ何処?普通に考えたらオーディンによってこの世界に連れてこられたからアースガルズもしくはアールヴヘイムかな?
少なくともニブルヘイムやヨトゥンヘイムじゃないのは確かだ。もしそうだったら俺もう死んでるし。ってすでに死んでいたわ。
まあ、現状ヤバい場所にいるってわけでもなさそうだし取り敢えずこの辺りを徘徊するか…全裸でな!
(フッ…開放感が気持ちいいぜ)
んな馬鹿なことを考えながら3時間程度徘徊していると兎を見つけた。ククク…これで捕まえれば餓死する可能性は減ったぜ。
(でも、どう殺ろうか。今、俺は武器を持っていない。石でも投げるか?いや、アイツに当たるまでにかなり高確率で葉っぱかにあたって勘づかれて逃げられてしまう。何か別の確実に殺る手段はないか?普通に追いかけて木の棒で殴り殺すか?No 家で飼っていたチワワよりも足の遅い俺がもっと足の速そうなお肉ちゃんに追いつけるはずがない)ちなみに7秒2だ。シャトルランは102回…超凡人である
(考えろ。俺はking of 陰キャ。陰キャを極めしもの。つまり空気に溶け込むのは得意だ。現に俺は誰もいないとは言えー全裸で森の中に溶け込んでいる。そして頭のいいオーディンが間接的にとはいえすぐ死ぬようなとこに俺を放り出すか?否、その可能性は極めて低い。身体能力は上がった気は全くしない。つーことは、俺にはなにか全く別の力があるのか?)
そういえば、オーディンはさっき、「遠く離れた地にルーン文字を感じたら…」的なことを言ってたよな。
でも、ルーン文字をノートに書く奴なんて俺の他にもいるはず。andそんな奴が沢山いるなら別に遠く離れた場所でもルーン文字は珍しくないはずだ。
では何故俺”だけ”がこの世界に来ているんだ?
(もしかして、俺は…俺・だ・け・は・ルーン文字を自由自在に操ることが出来るのか?)
「i{イス}(氷)」
―あたり一面が凍った。イケる。これであのお肉ちゃんも俺のものだ。
「ククク…のんびり寛いでやがる。でも、どう殺そうか…凍らせて動けなくしてから締めるか。or俺に戦いのルーンでも刻むか…さっきなんか戦いのルーンで死んだばっかだし安全策でいこう。凍らせてやるぜ。i」
よしよし、お肉ちゃん、もとい兎の足は凍ってるぜ。では少し失礼して…首を捻って殺す。ゴキッっと小気味の良い音がしてから漸く離す。…ウン。特に罪悪感ないな。まあ、昔からカマキリとバッタを同じ籠に入れて喰わせるとか結構グロいことやってたからかな。
殺したは良いものの、どうしよう。毛皮は欲しいよな…全裸は流石に寒いし…。なんか刃物ないかなぁ…そんな都合よくないよなぁ。しょうがない。今回は全部喰うしかないか?いや、石を使ってtryしてみるか?
そう言えば、ノルウェーって黒曜石取れたよな…探す価値はあるか
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A few hours later 見つけたぜ…それらしい石。ま、なんとかなるやろ。確か他の石で叩いて割ればよかったんだよな…ええぃ昔の人間に出来たことがこの俺に出来ない訳がない。男は度胸!やったる!
…結論から言おう。なかなかにeasyだった。んじゃ、早速皮を剥いでイクゥ!
………あれ?皮ってどうやって剥ぐの?
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quite a few hours later 出来た! I could do it !
うん。挑戦って大切だよね。為せば成る。為さねばば成らぬ。何事も、為さぬは人の為成らぬなり。
この言葉ほんとその通りだと思う。
取り敢えず毛皮はほっておいて兎を喰おう。流石に腹が減った。適当に石詰めて竈門作って枯れ木集めて折りまくって薪にして、お肉をセットこれで漸く―!
「お肉ちゃ〜ん、食べられる時間ですよ〜。クックック苦節ン日!漸くこの時間が来た。と言っても10時間程度だけども。k{ケン}(炎)」
ジュー! あぁお肉の焼ける音ぉ。
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………塩がないから美味しくなかったです。期待させやがってクソが。
それはそうとして歯磨きどうしよう?適当な茎ですればいいか…。うがいは…川の水かな?
適当な茎をちぎって歯をrub。なんか気持ち悪い。
もう疲れたし寝よう。
こうして俺の一日目が終了しようとした。
本当は吾輩もルーン文字を使いたかったのですが、すみませぬ。unicodeとかの使い方がさっぱりピーマンでしたので、ラテン表記したものを使っております。はい。機械ってvery difficult ですよね。拙者苦手でござる。