表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/7

(1)出逢い     ✩挿し絵あり

童話初挑戦です。

お手柔らかにお願いします。


遥彼方さまの『ほころび、解ける春』企画参加作品です。


 とある日の午後、舞い落ちる薄桃色うすももいろの花びらをつかまえながら、楽しそうに少女がひとり公園で遊んでいました。


 少女の名前は『らら』。


 いつも楽しく笑う、元気で明るいひとになってほしいと、願いを込めてお母さんがつけてくれた名前です。


 時間も忘れて楽しく遊んでいると、ふと目の前に『星のカケラ』が落ちてきました。

 このまちに住む少女『らら』は、あまりに突然のことに驚いてしまいます。


「きゃあ」


 ららは思わず声をあげてしまいましたが、ようく見るとその『星のカケラ』は、ららに微笑みかけているように見えました。


「あなたはだあれ?」


 ららはその微笑む『星のカケラ』に聞いてみました。

 だって、ららは『星のカケラ』なんて、今までに見たことがないのですもの。


 初めて出会ったばかりだけれど、あまりにキラキラと輝いていて、優しく微笑む『星のカケラ』と、お友だちになりたいと思ったのでした。


『きら』


 星のカケラはそう告げて、そのまま消えてしまいました。



挿絵(By みてみん)



「え?」


 ららは、きらが『かくれんぼ』をしたのかと、辺りを探してみました。

 公園のベンチの下、水飲み場の後、ブランコの周り、滑り台の上。

 芝生の向こうのお花のお家や、大きな木のかげ。


 いろんなところを、一生懸命に探しましたが、星のカケラの『きら』は見つかりません。


 少し寂しい気もしましたが、もうそろそろお母さんが迎えに来るころかしら? と、ららは諦めることにしました。

 

「またあしたね」


 もしかしたら、きらがどこかで聞いているかもしれないと、そう言って公園のベンチに座り、お母さんが迎えに来るのを待つことにしました。



お読み下さりありがとうございました。


次話「(2)不安」もよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ