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屍怪人 GUYコツの受難  作者: 恐竜列島
激闘 怪人協会
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戦いの始まり

 人皮を被り、人の姿になったGUYコツとキャットシーは学校を飛び出して街を歩いていた。

 とても栄えていた繁華街。

 しかし、今は人が全く見えない。

 まるで街自体が、止まってしまっているようだ。


「ねぇ? GUYコツ、人っ子一人いにゃいって変じゃにゃいか?」


 キャットシーがGUYコツの着ている服の裾を掴み話かける。


「そうだな……前はこんなんじゃなかったのに。 そういえば、ここに来た時も人と会わなかったよな。一体何が?」


 意気揚々と出てきたは良いが、動きのない街にGUYコツが少しだけ寂しさを感じる。

 それでも街を歩いていると、大きなショッピングモールが見えた。

 激しく電光が光っており、存在感がある場所だ。


「あのショッピングモールなら何かあるかも? 行こうぜ。キャットシー。」


 キャットシーの手を掴み、ショッピングモールへと向かおうとした。


「あっ、GUYコツ、あまりひっぱらにゃいでよー!」


 そう言って駆け出そうとした瞬間、俺達の後ろにある看板の物陰から三つの影が倒れ込んだ。


「鉄男! 急に押さないで!」

「すんません。」

「……おい。GUYコツがこっち見てるぞ」


 人皮を被り人に化けたテッペキンとスルメン。そしてアレグラだ。

 三人はこちらを見て、しくじったという顔をしている。


「お前ら……」

「あにゃたたち! ついてきたわけー? もうっ! 見世物じゃにゃいにゃー!」


 キャットシーがぷりぷりと怒り出す。

 そんなキャットシーにアレグラとスルメンが理由を返す。


「だって、楽しそうじゃない。」

「……あんな辛気臭い場所にいるよりもこっちの方が面白そうだしな。」


 俺は溜息を吐きだす。


「まぁまぁ、確かにあそこにいるより外の方が気が晴れるしな。お前ら、モールの方に行こうぜ!」


 ☆☆☆


 五人が辿りついたショッピングモールも同様だった。

 誰も居ない空間が広がっている。


「やっぱり、にゃにかへんにゃー! 人がいにゃいよー。」

「そうだな。」


 二人がモールの中を歩いていると、一つのセクターに置かれた家電量販店にたどり着く。

 そこに並べられたテレビから映像が流れていた。


「おい! 皆! これ見てみろ!」


 画面を見て俺は叫ぶ。

 そして皆が画面に視線を集める。


☆☆☆


『今、ヒーロー達が20人のヒーロー達がセントラルタワーを守るために配置に着きました。

 これから始まるのは、カズノコシティを侵略しにくる怪人とそれを守るヒーローとの戦い。

 この映像はセントラルタワーの上空から全世界生中継でお送りします!』


 マイクを持った女性が、声を上げて実況をはじめる。


 タワーの入口には数人のヒーロー達が動きまわり、連携を取っているようだ。


『タワーの中にはカズノコシティから逃げていない住民達もおります。少しインタビューをしてみましょう!

 今の心境はいかがですか?』


 そう言ってマイクを住民の一人に向ける。

 その男は大きな声で大きく声を上げた。


『ヒーロー頑張ってくれ!!!! この街を守ってくれ!!!!』

『皆、ヒーローの勝利を信じております。頑張って!ヒーロー!!』


☆☆☆


「おいおい。こりゃなんだ? 怪人達が来るってのか? もしかしてネオ怪人協会なのか? なら俺が行けば……」


 その場を立ち去ろうとする俺をスルメンが引き留める。

 

「……落ち着け、GUYコツ。怪人達の目的が分からない以上、行く必要はないだろう。」

「俺っちもスルメンに同意見です。様子見するべきです。」

「……ヒーロー20人もいるんだ。大丈夫だろう。」

「しかし……」


 俺が悩んでいるうちに状況がテレビの音が大きなる。


☆☆☆


『おおっと、怪人の姿を現し始めました!!』


 カメラが動いて、その姿を映し出す。

 巨石のような体を持つ怪人。怪しげなガスマスクをつけた白衣姿のひょろひょろな怪人。その後ろにも影が繋がっている。

 異形な存在は徐々に姿を現し、既にその数は100体を超えていた。


『怪人シラセの告知通り、百体もの怪人達が姿を見せました!!!街を壊しながら、真っすぐセントラルタワーに向かっています!』


☆☆☆


「シラセ!?」


 テッペキンが声を荒げる。


「鉄男、何か知っているの?」

「知ってるも何も有名人ですよ! 白老のシラセ……ライ雷オンに劣らぬ怪人のカリスマ。旧怪人協会の第一支部長です。スラッシュすらも顔を濁らせる奴です。」

「そんな奴がなんで?」


 俺はテッペキンに聞く。


「おそらくですが、奴はGUYコツ兄貴は関係なく、怪人としてカズノコシティを壊しに来たんだと思います……奴は昔からこの街を狙っていましたからね。」

「……つまり、怪人とヒーローの戦争が始まったって事か。」

「にゃらば、GUYコツが行く必要はにゃいわね。 街に人がいにゃい理由もわかったし、帰ろうにゃ?」


 そういってキャットシーは話を閉める。

 しかし、GUYコツは画面を集中して見つめていた。

 次第に画面から爆発音が響き渡る。

 それは開戦を示していた。

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