vs烏賊怪人スルメン
GUYコツの変身の言葉で部屋の中に眩い光があふれる。
「にゃあ!!!!GUYコツが変身!?」
「……この光はヒーローと同じ感じだな。」
光が途切れると、赤いマフラーを身に着けたGUYコツが立っていた。
「俺は屍英雄リボーン!!怪人の身にヒーローの心を宿す者だ!」
「司。いえ、リボーンですわね!わたくしを助けてくださいませ!」
「俺が強いと証明すればいいんだろう?ならば見せてやるよ。お前たちが納得する強さって奴を!!!」
「にゃははは!!!変身ってマジかと思ったら、出てきたのがマフラー付けたGUYコツって。にゃははは!!」
「むぅ、美衣子、笑いすぎですわ。」
「……変身。なるほど。アレグラ嬢とテッペキンが言ってたヤツはこれか。対峙している俺にはわかる、確かに嫌な位、ヒーローだな。だがな、GUYコツ、変身をしただけで勝てると思うなよ。【|多数触手の鞭《インフルートスレッド≫おおおお!!!さぁ逃げまどえ!」
三度、スルメンから触手の鞭がリボーンめがけて飛び交う。
しかし、今後は様子が違った。
リボーンは手を前にかざすと触手の一本を掴む。
「……なっ!?」
「にゃにゃ!?スルメン手加減禁止にゃー!!」
「……加減はしてないんだがな。」
「スルメン、防御はしろよ。」
リボーンは掴んだ触手に力をこめる。そして、力任せにスルメンの体を投げる。
「……うお!」
「らあああああああああ!!!!!」
どん!!!!
大きな音と共にスルメンの体が地面に叩きつけられる。
「どうだ!!スルメン、これで終了だな。」
「……くそっ、まだだ。」
スルメンは腕を突きながら地面から立ち上げる。
「……ヒーローなんかに、ヒーローごときに、負けるわけにはいかないんだ!」
体中の触手を動かしながら、邪気のようなものを放っている。
「おいおい、スルメン……マジか……」
「スルメンの奴、ガチになってにゃいかにゃー!」
「原、もう止めていいんじゃないんですの!?」
スルメンは複数の触手を一本にまとめて、大きな触手の剣を作る。
「……俺は、怪人の力でヒーローを超えるんだ。【巨大触手の剣】」
スルメンの力を込めた一撃がリボーンに迫りくる。
リボーンはその攻撃を避けずに、両腕を重ねて受け止めた。
「にゃー、なんでGUYコツはまともに受け止めてるにゃー!あいつ、馬鹿にゃのー?阿保にゃのー?」
力が加わり、リボーンの足が地面にめり込み始める。
雄たけびに近い声をあげて、耐える。耐え続ける。
「……GUYコツ、なぜ?俺の攻撃を受け止めた?」
「なぜ?ヒーローとしての直感だ!この攻撃を避けたらスルメンに申し訳ないからな!俺も全力で受け止めてやる。」
ヒーローは人を救う。体と心。その両方を。そのためなら自らの身を割くことに躊躇はない。
「うおおおおおおおおお!!!!」
触手を受け止めた腕を広げて、触手をはじき返す。
足を突き出して、一歩、また一歩と前に進み続ける。
スルメンに肉薄をして、リボーンは拳を握りしめた。
「これが俺の攻撃だ!!!」
触手でガードされた上からスルメンの頬を殴りつけて吹き飛ばす。
「……ぬぉ!!」
スルメンはそのまま茂みの中に突っ込んでいった。
リボーンは大きく息を吐き出すと、「おっす!」っと大きく声をあげた。




