GUYコツの強さ
俺はバイロン侯との話を終えて、皆の元に戻ってきた。
「戻ったぞ。」
部屋に入ると4人は部屋に入ってきた俺を見て迎えるような挨拶をする。
テーブルに座り何かを話していたようだ。。
アレグラの方を見て、先ほどバイロン侯から言われたことを思い出していた。
「あら?司、何かしら?そんな見られると恥ずかしいわ。」
「なぁアレグラは血を……いや、ここで言う話ではないな。」
俺が渋った様子を見せると何かを察してくれたのかスルメンが話題を変えてくれる。
「……おお、GUYコツお疲れさん、ちょうどいいところに戻ってきたな。」
「丁度いい?何か話していたのか?」
「あにゃたの強さのムラっけについて話していたのよー。どう考えても勝てそうな奴に勝てなくて、勝てなさそうって奴からはなんか戦えちゃうってるし。」
「アレです。あの緑色のヒーローとスラッシュのことです。」
「で、あにゃたの強さのムラは、これからあたい達にとっても見逃せにゃいことにゃのねー。」
「その秘密を探ろうと話をしていたのですわ!」
「……で、だ。まずは模擬戦的なものをやろうかと。」
俺の戦力か。確かにな。安定していないのはその通りだ。
やはり怪人に強いとかあるのだろうか?
皆と模擬戦か……
「模擬戦とかやる場所あるのか?」
「そこはご安心を!このお屋敷には広いお庭がありますもの。そこを使いましょう!」
「……そういえばGUYコツはどのくらいの戦果をあげてるんだ?」
「戦果って?」
「……例えば、誰を倒したとかそういった奴だな。」
「それ、あたいも気ににゃるにゃー!」
「……と言うのも、俺はGUYコツが戦ってるところは、あの緑色のヒーローくらいしか見てないから、雑魚いって印象しかなんだけど、テッペキンやアレグラ嬢は何故か実力があるとかいってるから不思議なんだ。」
「実はあたいも。GUYコツはヘッポコてイメージしかにゃいにゃ。」
「うーん。俺が戦ってきた相手か……」
俺は頭を悩ませる。
「覚えている範囲で一番初めは魔法少女タマキキャットから?」
「タマキキャット!この前あたいも戦ったにゃ。あれ?でもGUYコツもつかまって無いにゃ?にゃんで?」
「タマキキャットとの戦闘中に切り裂きジャンパーってやつが乱入してきてな。」
「だから俺の戦果でいえば倒した相手は切り裂きジャンパーだけかもしれないな。よくよく考えるとほとんどが途中で他のやつの乱入で邪魔されてるな。」
「……切り裂きジャンパーってあのヒーロー狩りの奴か?」
「えっ、GUYコツはあいつを倒したのかにゃー?」
「どなたですの?物騒な名前してるのね。」
「……ああ、怪人協会では結構な有名人でな。ヒーローを狙って暗殺や拷問をする狂った奴なんだよ。」
「あいつはめちゃくちゃ強いって聞いているにゃ。」
「あとは怪人協会の幹部のスラッシュには引き分けた感じか?」
「俺っちはスラッシュの足を地につけるだけの実力者って見方です。」
「わたくしも!あの時の司はカッコ良かったわ。そうよね。わたくしもあの様を見て司は真の実力を隠していると信じているわ。」
「そのあとは、皆も知っての通りでビットマンjr、あの緑色のヒーローに負けて捕まったよ。」
「見てた感じ、ビットマンjrは切り裂きジャンパーとかスラッシュに勝てるヒーローではなかったですよ。」
キャットシーは腕を組み肯く。
「結論!わけわからんにゃ。やっぱり一度模擬戦してみてからだにゃー。」
「……キャットシーの言う通りだな。実力は直接測るべきだな。」
「それでは、早速、移動しましょう!わたくし案内しますわ。」
アレグラは立ち上がると、皆を外に誘導する。
皆も部屋の外に出始める。
そして俺が最後に部屋を出て行こうとした時に扉を押さえるアレグラに聞いてみる。
「なぁ、これは聞いていいのかわからないんだが、アレグラは血を飲まないのか?」
少し口を尖らせて、アレグラは答える。
「司、お爺さまから何か言われたの?」
「まぁな。」
「そうね。わたくしは血は飲まないわ。」
「死ぬとしてもか?」
「……吸血鬼にされたわたくしのささやかな抵抗ですから。司が気に病むことではないですわ。」
今、この場でアレグラの気持ちを無視するのもどうかと思う。
ささやかな抵抗か。少し気持ちはわかる。
「俺も自分の意思とは関係なしに望まない形で怪人になったから、アレグラの気持ちは少しわかるかもしれない。すまないな。無神経だった。」
「司……」
「でも、お前が死にそうになったら、無理やりにでも血を飲ませるからな。」
「そうですわね……ならその時は猫ちゃんのように、遠くに行くとしますわ。ふふっ。」
「ハハッ。それか。」
「司も早く、皆が外でお待ちですわよ。」
「ああ。わかった。」




