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屍怪人 GUYコツの受難  作者: 恐竜列島
復讐に生きる怪人
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狙われるGUYコツ

 ここは怪人協会から貸し与えれている小宮のマンションの一室。

 只野博士とGUYコツは怪人協会からここに帰ってきていた。


 昨日は怪人協会でリンドウの関係者と見られる少年少女から呪詛を貰ったことで、意気消沈をしていたGUYコツこと、小宮はこれまでの疲れからベッドに倒れ込むとそのまま深い眠りについた。


 ふかふかのベットに包まれいた小宮が目が覚ますと、珈琲の匂いとタバコの焼けた匂いが部屋の中に充満する。


 リビングに出ると、博士が見える。

 タバコを口に加えてたまま、雑誌に目を通してながらテーブルに腰掛けていた。


 窓の外は生憎の雨模様。

 小宮の心中を表しているようだった。


「おう。博士おはよう。」

「うむ。よく寝れたかのぅ?」

「ぼちぼちってところだな。」


 やっぱり自分の家は落ち着くな。

 そう考えて小宮も博士の座るテーブルに腰をかける。


「なぁ、博士?」

「なんじゃ?」

「怪人協会はどうするんだ?」

「うむ。今までの怪人協会に儂は関与をせんよ。良いか?GUYコツ、儂らの目的は次元統合獣(カオス・ビースト)の撲滅じゃ。」

「それなら怪人協会の奴らで協力した方が良くないか?」

「フォッフォッ。怪人の力では彼奴らに太刀打ちできんよ。」

「なぜだ?」

「それは怪人と次元統合獣(カオス・ビースト)は同種の力じゃからの。」

「どういう事だ?」

「怪人の力の根源は信仰の力なのじゃ。元々は土着信仰と恐怖政治の形を使った儀式の果てに生まれる怪物。それを人を依り代に召喚をすると言った物じゃった。今でも、異形化と呼ばれる形態変化に面影があるがのぅ。」

「また、急にファンタジーかよ。」

「ファンタジーか……フォッフォッフォッ。」


(どういうことだ?)


 突然笑う博士を訝しげに見つめながらGUYコツは続ける?


「つまるところ、怪人では次元統合獣(カオス・ビースト)に太刀打ちできない、だから切り捨てた。って事か?今まで怪人で頑張っていた奴を置いてか?」

「そういう見方もあるの。ただ、世界の為には切り捨てる選択はつきものじゃ。」

「俺はそうは思わないぞ。」

「それを言えるお主だからこそ、主は怪人でありながらヒーローになれるのじゃな。ただ、次元統合獣(カオス・ビースト)の脅威を排除せんことには何も進まんよ。主の言葉も理想論じゃな。」


 自分の無力さは先の戦いで嫌というほど経験していたGUYコツには返す言葉も無かった。


「怪人の世界うんぬんは、目先の脅威を取り除いてからじゃ。」

「そうだな。」

「どれ、ちょっとだけ儂の計画を話してやろう。その前に珈琲でも飲むかのぅ。」


 只野博士が席を立ちキッチンに行った。

 しばし待っていると窓の外から黒い影が近寄ってくるのが見えた。


「ん?なんだあれ?こっちくる?博士、気をつけろ!!」


 パリーン!


 窓ガラスを突き破り2体の怪人が部屋の中に侵入してきた。


「良くここに戻ってきたな、骨野郎。」


 GUYコツは臨戦態勢をとる。

「お前らは何者だ!」

「俺たちはネオ怪人協会だよ。お前が潰した怪人協会によって新たに組織された新しい怪人協会だよ。お前はライ雷オンさんから殺せと命令が出てる。」

「そして、お前にはたっぷりと報酬が出てるしな。個人的な恨みはないが俺様が幹部になる為に死んでくれや。」

「ふっ、ふざけんな!」


 GUYコツが言葉を出した時に部屋の中に丸い物体が転がってくる。


 コロコロ……


(爆弾!?)


「おい。お前ら、伏せろ!!」


 GUYコツの言葉と同時に丸い球体は急に強く光を放ち、大きな爆音と閃光を放ち大爆発を起こした。


 部屋の中に充満する煙で遮られて何も見えないが、新たな声が聞こえた。何やらやりとりをしているようだ。


「ぎゃぎゃぎゃ。吹き飛んだ?吹き飛んだ?」

「お前……俺様はこんなの聞いてないぞ……」

「ぎゃぎゃぎゃ。敵を騙すにはまずは味方から。骨の生死は問わず。ってね。お前らが注意を引いてくれて助かったよ?」


 GUYコツは這いつくばりながら窓の近くに移動して窓を開けて部屋に充満する煙を払う。


(くそっ。一体、全体なんなんだ?なんだって、俺はいつもこんな感じになるんだよ。)


 冷たい空気が部屋の中に来た事で、新たな声の主が窓の近くにくる。

「まだ骨は生きてる?あいつ、しぶといな?」


 GUYコツはその影に近寄り、思いっきり頭を叩く。


「これはなんじゃい!GUYコツ!凄い音がしとるが、大丈夫か?」

「博士か?ネオ怪人協会ってとこの奴らの襲撃だ!」

「ネオ怪人協会じゃと。」

「あぁ、奴らがそう言ってた。こいつらはライ雷オンの命令で俺の命を狙ってやがる。」

「なんと……!主の命とな。ライ雷オンめ、乱心したか。」

「この部屋は怪人協会に借りた部屋だったもんな。これからはここは危険ってこった……」


 爆発により荒れ果てた部屋の中を見て、GUYコツは肩を落とす。


「博士?ライ雷オン、いや怪人協会が知らない身を隠せる場所とか知らないか?」

「うぅむ……そういうところは全部ライ雷オンに任せていたからのぅ。……いや、あの場所は儂しか知らぬな……」

「そうか。なら、そこで合流しよう。」

「一緒に行かんのか?主は狙われてるんじゃろう?」

「俺はあいつらが心配だ。一度吸血鬼の館に行く。」

「あいつらとな?」

「怪人協会の仲間だよ。もしかしたら狙われてるかもしれない。」

「……うむ、そうか。主を行かせるのは反対じゃが……決して死ぬんじゃないぞ。」

「勿論だ。俺だってもう一回死ぬのは御免だよ。」

「怪人協会の知らない場所はメールをするからのぅ。武運を祈る。」

「了解だ。」

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