表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
屍怪人 GUYコツの受難  作者: 恐竜列島
流れに抗う者
204/214

vs 百獣怪人 万雷のライ雷オン part5

 いつまでも休んではいられない。

 リビーンにもそれは分かっているが、体の震えが止まらない。何もしていないのに寒気が体を襲う。

 こんな事態は怪人の体を得てから初めてだった。

 今の状態は、重い風邪を引いた時に近い。

 

「なんだ……体が可笑しいぞ……」


 無理に立ち上がろうにも、立ち眩みによって直ぐに体が座り込んでしまった。

 まるで立ち上がることを体が拒否しているようだ。

 

「どうした……動けよ……俺の体……早く……早く……」


 逸る気持ちから自分を追い込む言葉が自然に出てくる。

 だがそんな言葉も意味はない。

 この状況が好転する魔法が使える訳ではないのだから。


(……やばっ……)


 体調の悪さからくる防衛本能。睡魔がリボーンを襲い、リボーンが危機を感じた。

 何とか目を見開らこうとした。 

 しかし、想いとは裏腹に本能が勝手にリボーンの視界を暗く染めた。




 一度閉じた視界は開くことはない。まるで一度閉じた瞼が接着剤で固定されたかのような状態だ。


「――」


 ただ、ヒーローは静かにその場で静かに落ちていった。


―――

――


 この時、リボーンは体も精神も既に限界を迎えようとしていた。

 怪人(GUYコツ)からヒーロー(リボーン)に、この変化はリボーンの肉体と精神にダメージを蓄積させていた。

 

 怪人(GUYコツ)からヒーロー(リボーン)の変化は事例はない。そのため、どのような変化が起きるかを知る者はいない。そして、自分に体に起きている変化に気が付ける物はいない。

 リボーンは自分に蓄積していたダメージに気づかなかったのは必然である。

 加えて、変身した時に自然に使えるようになった《正義》の名を冠する技を連発していた。

 《正義》の技を使用した時に反動が大きいことはリボーンも身をもって知っていたが、使わざるを得ない戦いが多かったのだ。


 《正義》の技は、異なる世界に存在する神器にアクセスする力を持つ。

 無理やり異世界の扉を開き世界を歪ませる力。そんな力を使った代償が肉体のダメージだけで済むはずもない。

 内部の精神にも少しづつそれが溜まり続けている。

 その反動が、この瞬間にやってきた。


 リボーンの閉じた意識は人と怪人とヒーローの間で混濁し始めた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ