vs 百獣怪人 万雷のライ雷オン part4
二人の技が衝突する。
大気圏の外より全体重を乗せた襲撃。
それはまるで一つの巨大な隕石だ。
巨大隕石の落下の衝撃は、地表の形を変えるだけでなく、そこに住む生態系すらも破壊する。
つまり、ライ雷オンの体格とリボーンに向かって落ち来た時の落下速度は、リボーンもろともカズノコシティを地図から消すほどの威力となっていた。
ライ雷オンの放った雷光により気絶してしまった怪人達、どこかに隠れた人質になっていた者達、それどころか何も知らず今日という日常を謳歌していたカズノコシティの住民達すらも攻撃の範囲にいるのだ。
その攻撃が決まる前、ライ雷オンの前に突如、現れたリボーンが召喚した巨大な盾が行く手を阻んだ。
盾の表面で大きな爆発が起き衝撃破が空に漂う雲をすべて薙ぎ払った。
爆発は空へ受け流され、大地は守られた。
すべてを壊す。ライ雷オンが確固たる意思を持って放った必殺の攻撃ですら、リボーンの盾を突き破ることができず、その威力が相殺されてしまった。
ライ雷オンは攻撃が止まったことで、盾の上に静かに立っていた。地団駄を踏んでみても微動だにせず傷一つつかない。
強固な盾に隠れられてしまったのだ。
「邪魔な盾が消えるまで待つしかないか……ふぅ……これほどの大技だ。きっとGUYコツ自身も深いダメージを負っているだろう。」
この盾が消えた時がリボーンに一撃放てるように、ライ雷オンは深く呼吸をして気を高めていく。
攻撃を受け止め役目目を終えた盾は次第に粒子となり消えていく。
ライ雷オンは空から下の様子を伺った。
気絶している怪人達も、遠くで戦いを静観しているフェーンらの姿が目に映る。絶大な威力の攻撃は盾の下には一切届かなったことがわかる。
リボーンの姿を探す。
しかし、どこにもいない。
「どうやら再び隠れられてしまったようだな……」
ライ雷オンは強く歯を噛みしめた。
リボーンは地面の下に潜っていた。動ける範囲でライ雷オンの目を避けられる場所を考えた結果、地面を這いずる形で動き何とかここにたどり着いた。
《正義の盾》を使用した代償は大きい。
今は体の節々が悲鳴を上げ続けており、寒さによって体中の震えが止まらず呼吸も荒いままだ。
リボーンはぶれる視界を頭を振るい何とか気を保つ。油断をしたら、このまま気絶してしまいそうだった。
「はぁっ、はっ…」
寒さで震える体。呼吸を整えようと体中をさするもほとんど効果はない。
早く戦いに戻らないといけないが、今の状態では何もできない。
「《正義》の技は負荷がデカすぎるな……」
立て続けに繰り出された必殺の攻撃に対抗するためには強力な返しをしないといけない。
リソースという点で、ライ雷オンの方が一枚も二枚も上手なのは明白だった。




