vs 百獣怪人 万雷のライ雷オン part3
「……眩しい!?」
地面に転び仰向けに倒れたリボーンの視界を霞めた雷光に反射的に目を覆い隠してしまう。
(俺は馬鹿か!?)
攻撃が来ると思っていた。
倒れて回避も防御もできない状況で視界を遮る行為をした自分に自省の念が浮かぶ。
このまま、一撃を叩きこまれたら終わりなのだ。
(転んだ事といい……全く自分の不甲斐なさにあきれるばかりだな。戦いの最中だってのに……しかし、攻撃がこない?)
いちいちネガティブになっていても状況が好転するわけでもない。
リボーンは気を取り直して、体を起き上がらせた。
「よっと!」
そこでリボーンは絶句してしまう。
視界に映ったのは先ほどとは全く違う光景だった。
先ほどまでわらわらと周囲を取り込み、この戦いを見ていた怪人達が地面につっぷしていたのだ。
今はリボーンの視界に立っている怪人は一人もいなかった。
体が時折ぴくぴくと動いており、まだ息があることはわかる。
(何が起きた? 怪人達が倒れている?)
先ほどのライ雷オンの攻撃がこの事態を引き起こしたという事をリボーンには理解できようはずもない。
これほどの高範囲に攻撃をする理由もないはずだった。
リボーンにすぐさま思い付いたのは第三者の介入。
イクラシティと同じように次元統合獣が現れたという可能性もある。
また、街一つが消える事態が起きるのかと思うと、体にぞくりと悪寒が走った。
「ライ雷オンはどこだ?」
先ほどまで相対していた敵の姿がない。
辺りをキョロキョロと見渡すが、影も形もない。
ふいに空から風を切る音が聞こえてきた。
リボーンは頭上を見上げた。
何かがこちらに向かってきている。
それが何かを知るのに時間は必要なかった。
「なっ!?」
それはライ雷オンだった。
迸る雷光と燃え盛る肉体と共に纏い弾丸のようにこちらに向かってきていた。
まるで隕石のようなものだ。直撃したらどれほどの威力なのか想像は容易だった。
いや、回避をしてもこの地表を変形させることだって起こりえる。
無茶苦茶な攻撃だ。
(この場には、ネオ怪人協会の怪人達もまだ体を動かすことができずにその場で悶えているというのに、お構いなしって訳か?)
そのことは敵としても許せない行動だ。
麻痺をばらまく攻撃をよけられたが、倒れたリボーンに止めを指すために空高く飛び上がっていたのだ。
全体重を重力に乗せて放つ、リボーンに潰すための空からの奇襲。
「《羅刹降魔》」
一瞬でも気が付くのが遅れていたら間に合わかっただろう。
無論、リボーンにこの攻撃を避ける選択肢はない。
避けた結果、この場所が消えてしまう可能性もあるほどの威力だ。
「《正義の盾》」
リボーンはライ雷オンの一撃を真っ向から受けるため、技をつかった。
リボーンとライ雷オンを遮るように、巨大が盾が顕現する。




