思いを込めた一撃
リボーンのカウンターは、見事にライ雷オンの顎にヒットした。
その攻撃自体は満身創痍の身体から繰り出されたこともあり決して重く強いものではなかった。
しかし、不意をついた攻撃には威力の大小に関わらず、相手に怯みを与えるには十分な効果がある。
それが顎という脳に直接振動を与えることができる場所に当たったとなれば、尚更怯ませる効果は高くなる。この二つが重なったことで、攻撃を受けたライ雷オンにすら、予想だにしないことが起きていた。
リボーンの攻撃に痛みがあったわけではない。
むしろ、自傷することで咆哮を、無理やり避けて、ライ雷オンの強靭な肉体に攻撃を繰り出したリボーンの方がダメージは大きいのが事実だ。
そう、本来であれば大したことはない事だったはずだった。
だが、リボーンのカウンターを受けたライ雷オンの視界が突然揺らいだ。
どれほど肉体が強力であろうと、体の内に対するダメージを避けることはできない。その結果、ライ雷オンはバランスが取れなくなり、身体が大きくふらふらに動くことになる。
安定しない足場でバランスを取ることが難しいように、ライ雷オンはゆらゆらとよろめきながら、一瞬の間を置いて、その場に尻もちをついてしまった。
無論、この隙をリボーンが逃す手はない。
そもそも、カウンターを狙った時点で一撃目だけなく二撃目に強力な攻撃することを狙っていた。
そのため、ライ雷オンが怯んみ転んだ後、リボーンは焦る事なく、倒れたライ雷オンに向かって追撃するためにリボーンは腰を据えて構える。
一撃目よりもより重い一撃を放つため、リボーンは歯をギリギリと噛みしめて、自らの拳から血が滲む程強く拳を握りしめた。
分かっていても体勢を崩した者に回避する術はない。回避にせよ。防御にせよ。怯んだ一瞬でそれらの行動に移すことはできない。攻撃が来る一瞬、リボーンとライ雷オンの視線が交差する。
リボーンの視線に、覚悟を感じた。
リボーンは叫びながら、ライ雷オンの顔面に狙い、拳を突き出した。
「これは!!!!! お前の戦争に巻き込まれた皆の気持ち込めた一撃だあああ!!!!!!!!」
リボーンの放った一撃はライ雷オンの顔をへこませながら、大きく吹き飛ばした。
先制攻撃を仕掛けたライ雷オンが反撃をまともに受けた。完全無欠。絶対強者。そう評価された者がやられた。その事実は咆哮に巻き込まれて、怯えていた周囲にすら衝撃を与えた。




