不可避の一撃
GUYコツを見つけたことで怪人たちが安堵のため息を吐き出した。
と同時に、ライ雷オンは咆哮を上げた。
「グォォォオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!!!!」
見失ったかに思えた敵が再び自分の前に姿を見せたのだ。
獲物を見つけたという歓喜と、自分を見つめる敵愾心のこもった目に怒りという相反する感情がライ雷オンの中にある昂ぶりが咆哮に乗っているように感じる。
この咆哮は、百獣の王ライオンの雄たけびように聞いたものの心の底から震えがらせるほどの迫力がある。
空を飛ぶヘリの内、咆哮による衝撃で制御が効かなくなったのか地面に落下していく様子が見える。
ライ雷オンが咆哮を止めた後、刹那な間を置き、その身をGUYコツに肉薄させた。
体を委縮させる音を聞いて冷静でいられるものなどいるはずもない。
戦いの中で動けない一瞬の隙は致命的な結果を生みだすことになる。
ライ雷オンの必勝の連携。シンプルだが、シンプルであるが故に対策も難しい。
予測可能。しかし、不可避の先制の一撃。
ライ雷オンが今まで立ちふさがってきた何人もの敵を屠ってきた戦術なのだ。
今までのGUYコツの戦いを考えると長引くほど、不可思議な展開がやってくることは明白である。
だからこそ先制の一撃で決着をつける選択は正しいと言える。
ライ雷オンの強力な爪がGUYコツの体を両断せんと振り下ろされた。
――咆哮からの先制攻撃。
わかっていても避けられるものではない。
だからこそ、リボーンは咆哮を受けた直後、自らの腕を折った。
どうせ、<正義の槌>を放った衝撃によって、既にボロボロの状態になっていた。
いずれ使いものにならなくなるのであれば、そのタイミングが少しばかり早まっても問題はない。
そう判断したGUYUコツは痛みによって、咆哮による怯えを無理やりに退けた。
つまり、リボーンは今の状況下でも動くことができる。
リボーンは肉薄をして爪を振り下ろしてきたライ雷オンの顔に向かい握りしめた拳を叩きこんだ。
まさに不可避の一撃のカウンターが決まったと言える。




