戦いの始まり
☆ ☆ ☆
「何事かしら? 周りが騒がしいわ。さっき凄い地震があったけど、その所為かしら?」
フードコートで時間を潰していたアレグラは周囲が騒がしくなった事を不思議に感じていた。
先ほどまでフードコートで談笑していた人がぽつぽつといたが今は空席だらけになっている。
「なんか、モグモグ、奴ら血相を変えてますね。ごくん。」
ハンバーガーを頬張りながら、テッペキンは答えた。
その雑な回答にアレグラは頬を膨らませる。
「……さぁな。 見に行ってみるか。」
「えぇ、鉄男が食べる姿を見続けるのもいい加減飽き飽きしてきたもの。面白そうな方を見に行きましょ。」
スルメンにアレグラは言われて切り替えて立ち上がった。
スルメンも同じ気持ちだったのだろう。
アレグラに続いてスルメンも移動するために立ち上がった。
「行きましょ。原。三階のかでんりょうはんてんって所に人が集まってるみたいだわ。」
「……電気屋か。なんでだ? 何かセールが始めたとかじゃないないだろうが。」
「あっ、待ってくださいよ~!!」
テッペキンも先を行く二人の後に慌ててついていくのだった。
☆☆☆
家電量販店につくと、多くの人がテレビにくぎ付けになっているようだ。
画面の中では、崩壊した建物が移りだされている。
それがどこかはテロップにデカデカと書いてあり、ここに近い場所であることは直ぐに分かった。
「これは、なんて状況なんでしょうか!? 靄に覆われたカズノコ学園が瓦礫になっています!? 生徒たちは無事なんでしょうか?」
カメラに映る光景を見て、リポーターが実況をしながら状況を説明する。
なまじ、近い場所で起きている出来事なだけに、その迫力や臨場感は画面で見る以上に感じる。
「あら? カズノコ学園だって! もしかして、靄が晴れたのかしら? でもなんで建物が壊れているのかしら?」
勿論、その疑問に対する明確な回答を持っている者はここにはいない。
しかし、空から撮影された映像に画面に映るのはおびただしい黒い影も見える。
カメラがその陰にズームすると異形の姿をしたもの達が映りだされた。
衝撃が入る。
それは人影ではなく、異形の姿をした怪人の物なのだ。
傷ついたものいるように見える。
それでも祭りが始まるかのような熱気が画面越しでも表情に浮かんでいた。
「……まるで怪人の祭り会場だな。何が起きてたんだ?」
スルメンは眉をしかめながら、呟いた。
その疑問はカメラが動くことで理解する。
カメラが動き不自然に怪人達が囲いを作っている場所が拡大された。
「司!?」
拳を構えるGUYコツと、それに相対するライオンの顔を持つ怪人。
「……つまりなんだ? やっぱりGUYコツの奴が何かやってたって事か。」
「そして、よりによってGUYコツの兄貴が拳を向けている相手はライ雷オン様です。」
「なんでライ雷オンと司が戦ってるの? わたくし、状況がさっぱりですわ。」




