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屍怪人 GUYコツの受難  作者: 恐竜列島
決戦 vs ネオ怪人協会
190/214

vs 百獣怪人 ライ雷オン part11

 ☆☆☆


「うーん。すっごい粉塵だね☆!」


 フェーン、ゼクス、キュエ、梢の四人は、体育館が崩壊した跡地にやってきた。

 到着直後にフェーンは笑いながら、鼻をこっている。


「いやー、ここまで見事に壊れてしまうなんて。頑丈な作りにはしていたんだけど……体育館は作り直しだねェ。」


 ゼクスはゼクスで呑気な事を言っている。


 きょろきょろと辺りを伺いながら、見ていると、


「フェーン様、あっ、あそこを見てください。」

「どれどれ?」


 キュエが指差した先には、少し遠目に倒れたライ雷オンの姿が見える。


 その周囲は多くの怪人達とSUMOライダーが息を飲み込みがその周囲を取り囲みざわざわとしている。


「アンザイの奴。なんで来ないかなぁ。全く、状況がわからないね☆」


 微かに話声が聞こえる。

「GUY――の奴はどうなった?」

「ライ雷オンさんが――いるはずだ。」

「起き上がる――はない。」


 その話に耳を傾けていたゼクスがくちを開いた。「どうやら――」


 ゼクスが言いかけたその時、ライ雷オンの巨体が宙に浮き始める。

 その下にはリボーンの姿があった。

 体格差は10倍を優に超えている。


「おいおい、マジィ? あの体格差でライ雷オンを持ち上がる訳? どんな力だよ。」


 フェーンがその光景を目の当たりにして呟く。

 それは、怪力の成すことなのか。まじまじとその様子を見つめている。


「で、ゼクス。あれは一体どういう原理な訳?」


「ヒーローの原理は実はほとんど分かってないんだよォ。人に行う《変身》と呼ばれる状態の変化。その際に起きるのは科学物理現象を無視するほどのエネルギーの発生。内部のたくわえらたエネルギーはその人の超常の力をもたらす。人が怪人と戦うための見出し。手段なのかもねェ。」


「ふーん。人の力、ヒーローねぇ。」


「おや? フェーン殿は、またも何や良からぬ企みでもお考えかなァ?」


「……まぁね。 っと――」


 ゼクスの問いかけにフェーンはあいまいな相槌を返した。話がずれてしまったのは、丁度、リボーンはライ雷オンの体を片手で持ち上がると、地面に向かい投げ飛ばしたからだ。

 埃と瓦礫が舞い散り再び視界が遮られる。

 煙の中からライ雷オンの咆哮が轟く。


「貴様アアア!!!」


 ライ雷オンはリボーンの足を掴み、腕を思いっきりぶん回し始めた。

 リボーンの体はまるで空気に乗るように振り回されている。それは煙を晴らしほどの回転量だ。

 ライ雷オンはそのままリボーンの体を地面に叩きつけた。

 やられたことの意趣返し。技もなく、ただの格闘の応酬だ。

 ぐったりと倒れるリボーンの向かい、容赦はない。

 そのまま胴を掴み上げた。

 

――ばきばき


 っと骨の砕ける音が聞こえてくる。

 どれほどの腕力を込めているのだろう。

 それでもやめるつもりはない。


 ライ雷オンはぎりぎりと歯を食いしばり力を込めていく。

 表情に青筋が立っていることからも力の込め具合が分かる。


 それでもリボーンの表情は変わらない。

 それは気を失っているからに他ならない。

 体中がみしみしと変な音が聞こえてくるようだ。

 

「あらら、もう終わりかな? ぐっちゃっといっちゃうね。」


 フェーンは退屈そうな顔を浮かべて、その様子を見ているだけだった。

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