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屍怪人 GUYコツの受難  作者: 恐竜列島
決戦 vs ネオ怪人協会
182/214

vs 百獣怪人 ライ雷オン part3

 GUYコツは、次の攻撃に備えて構える。

 

「ほぅ。やっとやる気になったか? だが……気持ちだけで強くなれるなら苦労はしない。」


 ライ雷オンがふっと笑った。

 構えるGUYコツに冷笑を向けて、首や指をぽきぽきと鳴らす。

 その動きはゆったりと動いているように見える。


「ライ雷オン様~、そんな奴早くぶっ殺せ!」

「隙だらけなのに攻撃もしないのかw」


 五月蠅い野次は、今の動きのない状況でも過熱している。

 

 しかし、対峙していない者にはわからないだろう。

 GUYコツが構えるだけに留まっているのは、ライ雷オンに一切の隙が見えないからだ。

 仰々しい動きも罠に見えてしまう。

 飛び込んだら、その場で八つ裂きになってもおかしくない。

 嫌な緊張と野次による精神の消耗は想像以上だ。まだ数分も経っていないのに、数時間はこうしているようだ。


「ふむ。流石に、無策に飛び込んでくるほど弱くはないな。 安易に飛び込んでくるかと思ったら、その分別はつくらしい。GUYコツ、私は君を少し舐めていたようだ。」


 ライ雷オンはふぅと大きく息を吐き出すと、その場で体を丸め始めた。

 その姿を大きく変えていく、筋骨隆々の大男がみるみると肉によって閉じ込められいく。

 完全にライ雷オンが消えそこに残ったのは、完全に丸まり筋が浮かぶ小さな肉の弾丸へと変貌した姿だった。


「何をしてやがる……?」


 GUYコツが思わずそう呟いてしまうほどの姿だった。

 自身の体を一か所に圧縮したのだ。

 そんなことをするライ雷オンの狙いはわからない。

 しかし、GUYコツが狙うは攻撃時にできる隙にカウンターを入れる事だ。

 より集中して、攻撃に備えた。握る拳には力がこもる。


「簡単に壊れてくれるなよ?」


 GUYコツの耳にその台詞が聞こえた直後、肉の弾丸の先端がGUYコツに向いた。


 ――刹那

 気が付いたら、床に倒れてぽっかりと大穴の空いた天井を見ていた。


「何が起きた?」 


 BANG!


 ――何かが破裂する音が遅れてやってきた。


 いつの間にかGUYコツの肩が撃ち抜かれていた。

 圧縮され高密度となった肉の弾丸は、空気抵抗を無視し、極限に近い速度でGUYコツを貫通したのだ。

 音速を超える速度での攻撃は衝撃破を生み出しGUYコツの体を真横に吹っ飛ばした。


 言葉を発する時間もないほどの瞬間の出来事。

 回避やカウンターといった次元の話ではない。


 こんな攻撃を何度も食らってはいられない。GUYコツは飛び起きて敵を探す。

 直後唇をかみしめる。

 凄惨な光景がGUYコツに視界に入ったからだ。


 GUYコツとライ雷オンの戦いを見ていた野次馬たちが騒いでいた。その理由は明白だ。

 そう、先の肉の弾丸が撃ち抜いたのはGUYコツだけでなかった。

 取り囲んでいた怪人達すらも巻き込んでいたのだ。

 先ほどGUYコツが立っていた場所の後ろにいた怪人達が肉片となり、転がっていた。

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