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屍怪人 GUYコツの受難  作者: 恐竜列島
決戦 vs ネオ怪人協会
180/214

vs 百獣怪人 ライ雷オン

ーーー

ーー


 プレインズ-セブンとの最終決戦。

 そう、私はそこに向かったーーそれから?


 いや、そもそも博士との出会いは?

 私は元々怪人で……どうなってしまったのだ?

 先ほど見ていたのは自分の中に存在しない記憶。

 そんな朧げな記憶は靄の中にかき消されてしまう。


「一体なんだったのだろう。」


 誰に向ける訳でもなく、ライ雷オンはボソリと呟いた。

 目の前に立ちながらまるで虚空を見つめるライ雷オンにGUYコツは声をかけた。


「ライ雷オン! どうした!?」


 GUYコツによばれて、ハッと我にかえる。

 目の前のこいつは博士を連れ去った悪。

 叩きのめして博士を迎え入れればならない。

 ライ雷オンは吠えた。

 

「貴様は……博士は何処だ? 私たちにはやるべき事がある。何故、邪魔をする? 貴様の愚行は、我らが目的を破壊している。」


「やる事? それはこんなに沢山の子供を犠牲にしてまでやる事なのか? 何人の人を犠牲にしている!」


 GUYコツの正論など、この場では無意味である事は百も承知だった。それでも言わずにはいられない。

 しかし、まるで興味がないといった感じで返された。


「どうせ貴様には分からんよ。」


 ライ雷オンはふっと小さな笑いを零し、息を飲み込む。

 そして続けて脅すように太い声で威圧して来た。


「そんな事よりも、今自分が一番置かれている立場を考えたらどうだろうか? 頭が悪いのか?」


()()()()だと?」


 この無茶苦茶な襲撃により傷ついた人の数は変わらない。

 それは学校に通う生徒だけじゃない。

 GUYコツを倒すために戦いに向かってきた怪人達またダメージを受けている。

 今、非力で無力であったとしても、心で負けたらダメだ。

 GUYコツはそう直感していた。


 周りを怪人に、敵に囲われてなお、GUYコツは真っ直ぐにライ雷オンを睨みつける。


「だが、お前は運が良い……」


「運が良いだと?」


「貴様は私自ら引導を渡してやろう。他の者には一切手を出させない。」


 ライ雷オンは自信が着ていたヒラヒラのマントを脱ぎ捨てた。

 マントは異常な速度で地面に落下し床に穴をあける。

 何キログラムーーいや、何トンあったのだろうか?

 力を誇示するようにわざとらしくやった行動だ。


 GUYコツは構えようとした。

 しかし、思っただけで終わった。次の瞬間にライ雷オンは肉薄し、GUYコツの顎にアッパーを食らわせていた。


「んなっ」


 早いだけじゃない。

 その攻撃はGUYコツの脳を大きく揺さぶる。

 靄がかった視界で地面と天がぐるぐると回る。

 脳が揺れてるだけじゃない。本当に体が吹き飛ばされてしまっているのだ。


 湧き上がる歓声すらGUYコツの耳には遠くに聞こえていた。

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