vs 契約怪人 離反のアンザイ Part2
痛みに慣れ、足の感覚が消えかけたことで、少しだけ冷静さを取り戻すことができた。
状況は圧倒的に悪い。
遠くで笑うアンザイを睨むも、その視界には三体の武器を構えた鉄仮面の怪人が立ちふさがった。
アンザイに向かう前にこの立ちふさがる三体の怪人達をどうにかしなくてはいけない。
しかし、先ほどの攻撃を受けて理解したがこいつらの連携は完璧だ。
一体三は数字以上に戦闘力に大きな隔たりがある。
「なはは。お前ら、GUYコツに止めを指すんだな。」
アンザイの合図によって、剣を持った怪人がGUYコツに向かってきた。戦闘の動きに合わせて残りの二体も連なるように移動を開始し始める。
何も言わずただただ真っすぐに突っ込んでくるのは不気味だ。
GUYコツは集中力を研ぎ澄まし、怪人達の動きを見ていると、気が付くことがある。
先ほどと全く同じだ。その動きに意思を感じない。まるで動作が決められたロボットのようにきっちりとした動きだった。
(この状況を潜り抜けるためには……)
しかし、考える暇は与えらない。
剣を持った怪人の速度は、もはや目と鼻の先だ。
目先にやってきた怪人はGUYコツに向かい剣を振り下ろした。
「くそっ、考えてる暇はないか……」
この攻撃を回避したところで、次に待っているのは槍や銃による攻撃だ。
足も怪我で思うように動くことはできない。
ならば――!
怪人の振り下ろした剣はGUYコツを切り裂いた。大量の血が飛び散る。
しかし、GUYコツは覚悟を決めていた。
呻き声を上げることなく、そのまま飛び掛かった。
「うおおおお!!!!!!」
GUYコツは肉薄して剣を振れないように手の掴んだ。
正面からの掴みあい。
GUYコツは掴んだ手を離さぬまいと力を込め、怪人は手を振り払うために力を込める。
膠着状態は長くは続かない。
槍が怪人の腹を突き破り、GUYコツに向かってくる。
「なっ!?」
(こいつら、仲間意識とかないのか?)
仲間をものともせずに攻撃してきたことにGUYコツは驚きが隠し切れなかった。
槍が引き抜かれていく。
目の前の怪人の鉄仮面の隙間から血が垂れている。
動揺している暇はないGUYコツは掴んでいた怪人の手を放し槍を掴んだ。
「このっ!」
GUYコツは槍をねじりあげ勢いよくそのままなぎ倒す。
二人の怪人は勢いよく地面に転がった。
(ってことは次は――)
辺りを見渡すと銃口をGUYコツに向けた怪人が見えた。
GUYコツは倒れた怪人を持ち上げて、銃口とGUYコツに間に壁を作る。
銃声が聞こえる度に、怪人の壁からビクンビクンと嫌な振動が伝わってきた。
地面は血に濡れている。それでもGUYコツ前に進む。




