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屍怪人 GUYコツの受難  作者: 恐竜列島
決戦 vs ネオ怪人協会
165/214

人質救出作戦

「GUYコツちゃん、戻っても声は出しちゃ駄目だよ。扉一枚隔てた先にアンザイちゃんがいるから。」


 空間が切り替わる前に、凸de子からそう注意を受けた。


 GUYコツが気が付くと元の世界に戻り目の前には豪華な扉が見える。

 その扉の前には凹凹マンが立っており、GUYコツがやってきたことに気が付くと手を大きく上げた。


 ゆっくりと辺りを見渡すとこの広い廊下にいるのGUXコツと凹凹マンと凸de子だけだった。

 人はおろか怪人の気配もない。

 GUYコツは言葉を発さず目線と表情で凹凹マンを問う。

 凹凹マンは静かにこくりとうなづいた。

 視線の意味が通じたのだろう。凹凹マンは親指で中を示すジェスチャーをする。

 中に目的の人物がいるということなのだろう。


 GUYコツは息を吐き出して、ゆっくりと扉に近づいていく。

 一歩近づくたびに扉から漏れている負のオーラは禍々しい瘴気となっているようだ。この部屋の中で何が起きているのか。

 GUYコツが扉に手をかざしたときに、凹凹マンはひそひそと耳打ちをしてきた。


「ここから先、自分達は助けることはできません。是非とも、負けないように頑張ってくださいね。」

「勿論。」


 GUYコツは首を縦に振る。小さな声で答えた。

 GUYコツが扉に力を込めると、ぎぎぎ、と音を立てながらゆっくりと開いていく。

 目に入ったのは丸々と肥えた大きな怪人と、数人の人間。その中の数人には明らかに乱暴された痕跡も見える。

 GUYコツにはその大きな怪人は見覚えがあった。いつかの会議で出会ったアンザイだ。面影がある。

 握りしめた拳に力が自然とこもってしまう。

 GUYコツは部屋の中を見渡してミュエや陽平の姿を探す。

 部屋の隅で力なく横になっている陽平と、その近くで暗い表情をしながら項垂れているミュエがいた。


「あぁ? なんだな?」


 しかし、二人に駆け寄る前に大きな怪人がGUYコツを睨む。

 大きな怪人の目線が急に開いた扉に向けられていた。

 そこから入ってきた新たな侵入者を見てぴくぴくと眉が動く。


「お前、俺が楽しみ中に入ってくるとはいい度胸なんだな。名前と所属を言うんだな。」


「お前がアンザイか? 前に見たときより大分肥えたな。」


「あぁん?」


 GUYコツの挑発にアンザイは苛立ちを隠すつもりない様子だ。

 今に殴りかかってきそうな形相でGUYコツを睨みつける。

 

「お前、俺の質問に答えるんだな!!」


 アンザイは怒号にも近いがなり声で捲し立てくる。


「俺はGUYコツだ。」


「GUYコツ……あぁ、お前が。」


 GUYコツの名前を聞いてもアンザイは興味がないかのような対応だ。


「で、何の用なんだな? ちょこまかちょこまかと逃げてここに辿りついたのか? ならさっさと出ていくんだな。」


「ここにいる人を解放しろ! 俺の要件はそれだけだ。」


「カカッ、そんなの許す訳が無いんだな。怪人達から逃げているお前に何ができると。」


 GUYコツは拳を構えながら叫ぶ。


「俺は逃げてる訳じゃない。無意味な争いを避けているだけだ。もしも、人質を解放するなら、お前も見逃してやる。もしも解放しないなら力づくで言うことを聞かせるだけだ。」


「俺がお前の言うことを聞くメリットもない。まさか、威勢だけで俺に勝てると思っているのか?」


 アンザイはGUYコツの正面にやってくる。

 その巨体はGUYコツの二倍以上の身長がありそうだ。

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