vs鉄壁怪人テッペキン
ドンドン!
ドンドン!!!
ドンドンドンドン!!!!!
行く手を阻む透明な壁を何度も叩くがビクともしない。
「その壁は鉄壁怪人テッペキンの物だ!この会場の中に来ているはずだ。奴を探して解除させるのだ!私は博士を呼んでこよう!」
ライ雷オンはそれだけ言い放つと舞台裏から会場の外へと出て行った。
スラッシュはドス黒いオーラを出し、神経を研ぎ澄ましながら刀を構えている。それは先程、凹凹マンに放った斬撃のための準備だった。
俺とキャットシーはライ雷オンの言葉に従い、テッペキンなる怪人を探すために辺りを見渡すがそれらしい人物は見つからない。
「あたいに任せるにゃ!あにゃたは壁が消えたらあの小娘を助けるにゃー。いいかにゃ?」
キャットシーは俺にそう告げると、ステージと反対側に向き直し、ふぅーっと息を大きく吸い込んでから大きな声で会場にいる怪人達に叫ぶ。
「お前らぁーっ!寄ってたかって小娘をいじめるにゃんて、怪人協会ってのはこの程度の組織にゃのかにゃーっ!!!」
呆然としていた怪人達はいきなりの罵声に怒りの形相をキャットシーに向ける。
「お、おい……」
キャットシーは言葉を続ける。
「今から、あたいが本当の怪人の戦い方って奴を教えてやるにゃーっ!!!テッペキンって怪人がどいつかあたいに教えるにゃーっ!!!」
その言葉を聞いた会場にいる何人かの怪人は、筋骨隆々な体がメタリックな金属製の膜に包まれた男を見る。怪人達の視線が動いたその一瞬の間にキャットシーは宙を舞い、その男の眼前に飛ぶ。
「お前かにゃ?」
その言葉と同時に指から伸びる鋭利な爪でその男の胸に斬りかかる。
キンッと金属同士がぶつかる音が響き渡る。
「はっ、挑発の割に安い攻撃だ。俺っちの鉄壁ボディには傷1つつかないぜっ!!」
キャットシーの攻撃を受け止めた男は鼻で笑いながら
キャットシーに蹴りで反撃する。
キャットシーはその反撃を大きな跳躍で回避し一旦距離を取る。すぐに獣の様に身を屈め、威嚇をしながら相手に飛びかかる準備をする。
その応戦を見ていた怪人達から色々な歓声や野次が湧き上がる。
『ヤッちまえー!!!』『 テッペキン!!!生意気な新人なんかに負けんなよ!!!』『俺は新人に1万円掛けるぜ!』『あの新人やるな…俺のチームに入れても良いくらいだ。』
興奮した様子だったキャットシーは周りの騒めきで落ち着いたのか、一息つくとテッペキンに対して話しかける。
「ふぅ……あの透明にゃ壁はあにゃたの所為で合ってる?邪魔だからやめてくれにゃいかにゃー?」
「はっ、馬鹿言え。今、壁を取っ払ったら俺っちがスラッシュ様に殺される。どうしても壁を取っ払いたいなら俺っちを倒してみろって話だぜ。」
自分の胸を叩きながら、テッペキンは続ける。
「まぁ、貴様如きには、俺っちの鉄壁のアイアンボディは傷ひとつつけられないがな。がっーはっはっはっ!!!」
「にゃーはっはっはっ。あにゃた?自分の身体のこともわからにゃい訳?」
「ん?」
高笑いしていたテッペキンだったが、胸のメタルが剥がれ落ち、スキマから肌色の素肌が露出される。
「あっ、こりゃどういう事だ?貴様ァアアア!!!俺っちの鉄壁ボディに何をしやがった!?」
キャットシーは爪を弄りながら答える。
「あたいの爪はオリハルコンですら切り裂くにゃ。ただの鉄なんて豆腐みたいにゃものにゃ。 あにゃた、あんにゃ壁を作るのに力を使って、あたいの本気の切り裂きを受け止めきれるのかにゃ?」
フードの下で悪どい笑みをしているのが見えるほど挑発的な言葉をテッペキンにぶつける。
「俺っちの、俺っちの……俺っち鉄壁ボディによくもぉぉぉおおおおお!!!!受けてやるぜぃ……そのやっすい挑発によおおおおおおお!!!」
そう叫ぶと透明な壁は粒子となりテッペキンの周りに集まりだす。叩いていた手は空を切り俺はステージの上に上がることが出来た。
「アダマンタイトモォォォドォオオ!!!!!」
テッペキンの体から剥がれた金属膜が戻り、体全体を覆った鼠色の金属膜が膜から黒光りする色に変化していく。
「少し、本気を見せてやる。俺っちの鉄壁ボディが貴様如きに傷つけられてたまるかって話しだぜぃ。さぁ来なっ!!」
キャットシーはGUYコツの方を見て呼びかける。
「GUYコツ、今にゃー!!さっさと小娘を助けてやるにゃー!!!」
それだけ言うと、キャットシーは黒く光り大胸筋を魅せるマッスルポーズを取るテッペキンに向かい跳躍する。




