これからの方針
重い空気がただよう教室。
そこでGUYコツ達は今度の話をしていた。
「それで、GUYコツさん、もう一度聞きますが、これからどうするんですか?」
凹凹マンはGUYコツに聞く。
内心としてはさっさとライ雷オンと戦って欲しいという気持ちが強い。
「まずは、ミュエと陽平の救出することだな。あいつらが捕まったままじゃ、俺も力が出せないかもしれない。しかし、参ったな。どこにいるのかもわからない。」
それは、凹凹マンの望んでいた回答ではない。
ただ、同時にこの人らしいとも思った。
アレグラがスラッシュに襲われた時もそうだ。身を挺して守ろうとする。だからこそ、怪人のヒーローなどいうチグハグな存在なんだろうと思う。
ふふっ、小さく笑い、
「凸は何か知りません?」
と、凸de子の方にパスを回す。
「あっ、それね。多分だけどわかるわ。ただ、本当に助けたいなら、急がないとダメかもね。フェーンちゃんの事だから、宝物庫に入れて、協会まで連れて行くちゃうだろうし」
「宝物庫? それは一体どこに……?」
「フェーンが技で作り出した世界です。凸みたいな強い怪人は世界創造ができますから。……ただし、そこに入れられたら終わりです。フェーンが世界を展開しないと助けられないでしょう。」
GUYコツは、凹凹マンのいう怪人が世界を創るという無茶苦茶な話も、シラセの研究室に飛ばされた時の事を思い出していた。あの悍ましい地獄のような光景。
たしかにあのような場所が普通があること自体、許されるはずがない。
怪人の創った世界ならば、あのような場所があってもおかしくない。
それは、世界を創ったものの意志によって、完全に閉ざされてしまうということも納得できる。
「それは急がないとな。」
「多分まだ宝物庫は開かれてないと思うわ。だってあの嫌な感じしないもの。」
「嫌な感じ?」
「シラセちゃんやライ雷オンちゃんもそうだけど、人が創った世界は好きじゃないのよ。世界の扉が開いたら感覚でわかると思うわ。」
「そうか。なら凸de子ならフェーンが宝物庫って場所を開いたかどうかがわかるわけだな。ちょっと、その嫌な感じってのがしたら教えてくれ。」
「ただ、きっと、宝物庫に入れるまではきっとアンザイちゃんにその人間たちは守らせてるね。」
「アンザイ? もしかして、スラッシュと言い争いをしていた奴か?」
「そうね。太っちょで横柄な奴よ。スラッシュちゃんが居なくなってからコソコソと動いていたのよ」
凸de子の説明を聞き、GUYコツはスラッシュと言い争いをしていた太った男を思い出した。あの高圧的な奴が今はフェーンの下で働いている。
「今は完全にフェーンちゃんの腰巾着ね。全く何を企んでるのやら。」
その言い方には少しだけ棘があるような気がした。




