反撃の時
陽平は感情のままに檻を揺らしながら叫ぶ。
「ゼクス!!!! お前!!!! 説明しやがれ!!!!」
囚われている檻からゼクスやライ雷オンらがいるところまでは距離があるため、その声がゼクスに聞こえることはない。
突然の奇行に走った陽平をクラスメイトが止める。
「大人しくしてろって! やべーって! 化け物達を刺激するなよ。」
しかし、クラスメイトの静止を聞かず、陽平は檻を揺らし続ける。
その騒ぎを聞いて見張りの怪人は怒りの形相をして近寄ってきた。
「お前! 何してる! 黙ってろ! ぶっ殺されてーのか!!!???」
やってきた怪人の口から出た脅し文句を無視して陽平は無視をして檻を揺らす続ける。
無視をされたことで怪人は、周りの生徒たちを何を震えさせる怒りの形相を浮かべている。
怪人は苛立ちをぶつけるように檻を掴む陽平の手に向かい持っていた棍棒を思いっきり叩きつけた。
ガンッと鈍い大きな音が檻を震わせる。
震えあがる生徒たちの口から、悲鳴が上がった。
「きゃーー!!!」
誰かの悲鳴を皮切り、檻の中で騒ぎが大きくなっていく。
黙って座っている生徒の方が少ないくらいの状況になってもそれでも陽平の手は檻を離さない。
指は打撃により赤く腫れ上がっており出血をしている。
「このクソガキが……」
青筋を立てながら、見張りの怪人は唾を吐いた。
「随分と粋がいいじゃねーか? 拷問でもされてーのか?」
陽平は挑発するように怪人を睨みつける。
声のない返事には反抗心が現れていた。
怪人の怒りは収まらない。
「こいつは今すぐぶっ殺す!!!」
怪人は檻の扉を開けて、陽平を掴み引っ張りだした。
「陽平君!」
扉から引っ張りだされて、乱暴に地面に投げ捨てられた陽平を見て、目を赤くしたミュエが涙声で陽平の名前を叫ぶのだった。
………
……
…
さっと近づてきた怪人がライ雷オンに耳打ちをする。
「ん? 人質が暴れてる。ですって? さっさと黙らせなさい。」
ライ雷オンは報告にきた怪人を指示をして、ゼクスに向き直った。
「騒がしくてすみませんなぁ。人質の中にまだ心が折れていない者がいて暴れているようです。」
「んー? 私は気にしてないよ。」
ゼクスは小さく笑う。
瞬間、人質が捕らえられている檻がある方が眩い光が輝いた。
「なんです?」
ライ雷オンは眉を顰めて、その方向を見つめる。




