懐かしき仲間
GUYコツは、暗闇の中で、侵入者からから突き刺さるような視線を感じていた。
(見られているのか? この暗闇の中で?)
GUYコツからは離れた場所にあるものの姿はぼんやりとしか映らない。
その視界には、侵入者とキャットシーがぼやけた黒い影のように見えていた。
握りしめた拳に力が入る。
(凪と博士を放置して飛び込むのは駄目だな……流石に今の状況は)
「キャットシー! まずは電気をつけてくれ! 入り口にあるはずだ!」
「わかったにゃ!」
キャットシーの影らしきものが、返事と共に入口の方に向かって移動した。
それを追うように、影はキャットシーの方に素早く移動する。
「キャットシー! そっちに行ったぞ!!!」
GUYコツは声を張り上げて、キャットシーに伝えた。
「にゃっ! にゃああああ!!!!!」
直ぐに二つの影が重なり、キャットシーの悲鳴が暗闇の中に響き渡る。
パチ――
パチ――
突然、電灯に光がともり始め光が部屋の中を照らした。
「なっ!?」
目の前には黒いフードで顔を隠した女がキャットシーに覆いかぶさっている。
性別が直ぐに判断できたのは、体の曲線美がしっかりとしたからだ。
電気が付いた事で、状況がしっかりと見えるようになった。
「お前は誰だ!? キャットシーから離れろ!!」
GUYコツの叫ぶ。
前に出ないのは後ろにいるの二人を守るためだ。
後ろを振り向き様子を見ると、凪は突然の敵襲に小さく震えているようだ。
「博士、何か投げる物を取ってくれ。」
GUYコツは平然としていた博士に頼み、後ろに手を回す。
何かを受け取った。
「おい! そこの女! キャットシーから離れやがれ!!!」
受け取ったものを投げるポーズを取りながら、GUYコツは威嚇する。
ちらっと握っている物は野球ボールくらいの大きさの球だった。
それをフードの女に向かって投げようとした。
しかし、その動きは突然の呼び声によって止められる。
「ちょっと待った!!!」
それは聞き覚えのある男の声だった。
しかし、この場に居る誰の声でもない。
「ん? 誰だ?」
教室の中に居た、GUYコツ、キャットシー、博士、凪、そして侵入者には電気をつける事はできない。
つまり、暗い室内に明かりを灯した人物がいる。
GUYコツは今更ながらその事に気が付き、入り口の方を見る。
そこには懐かしい顔があった。
「お前は!? 凹凹マン!」
「はぁ……はぁ……ふぅー。」
息を切らせた怪人が、大きく息を吐き出して呼吸を整えてから、「お久ぶりですね。」っと軽口を告げてきた。




