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屍怪人 GUYコツの受難  作者: 恐竜列島
カズノコ学園の死闘!!
141/214

vs 兄妹怪人 烈火のザ・レット Part3

「馬鹿! 馬鹿野郎! オレンシ!!」


 レットが駆け寄ると、オレンジの体から流れる透明なスライムは力なくピクピクと震えた。

 オレンシには力はないようだが、まだ生きているようだ。

 しかし、身体は拳代の大きさ程度しかない。

 そんな姿になったオレンシをレットは優しく掌で包み込む。

 レットはキャットシーを睨みつける。


「テメェ……よくもオレンシを……」


「喧嘩を売ってきた自分らの愚かさを恨みにゃさいよ。」


 レットはキャットシーの言い分に言い返すこともできない。


「……」


 苦虫を噛み潰したような顔のままだ。


「やられる覚悟がにゃいにゃら、逃げにゃさい。あたいは別にあんたらに興味はにゃいから流してあげるー。」


「あン? 舐めてんのか!」


 挑発されて怒りに震えるレットを見てもキャットシーは飄々としている。


「早くどっか行ってその子の治療でもしてあげたらー?」


「舐めやがって……」


 ギリギリと歯を噛み締める音がこちらにも聞こえてきそうだ。

 しかし、レットも無理やりな強化による自傷で大きなダメージを受けている。

 何も出来ずに悔しそうに、恨むように、キャットシーを睨み続けていた。

 オレンシの事を考えるならばここは一旦、引くのが正しいだろう。

 

 すると、GUYコツが遅れてやってきた。


「キャットシー! やったな!」


 キャットシーはGUYコツにV字のサインを出してアピールをする。


「にゃはは。こんにゃ奴らに苦戦するにゃんて、GUYコツもまだまだねー。」


「面目ない……」


 GUYコツにまで来て余裕のある会話を聞かされたことで、レットの感情が爆発する。

 勝ちに浮かれる二人の間をレットが遮った。


「まだだ! まだ俺らは負けた訳じゃねェ!」


 レットはまだ闘志が静かに燃え始める。

 しかし、体はボロボロ。

 GUYコツから見ても戦える状態ではない。


「そんなボロボロの状態で何をするってんだ?」


「オレンシ!! 踏ん張りやがれ!!」


 レットは小さくなったオレンシを肩に乗せる。

 スライムの身体から複数の触手が伸びてレットの体に突き刺さっていく。


 するとレットの身体から傷が癒えていく。

 目を見開き、GUYコツを見据える。


「【バングアップ】!!!」


 先ほどGUYコツを力で押しのけたレットの身体を強化する技。

 筋肉の背にがぶちぶちと音を立てながら膨らんでいく。

 血のが噴き出す。

 しかし、先ほどとは違う。

 レットの肩に乗るオレンシの触手を受けてダメージを回復していく。


「【バングアップ】!!! 【バングアップ】!!! 【バングアップ】!!! 【バングアップ】!!! 【バングアップ】!!! 【バングアップ】!!!」


 無茶苦茶な強化回数だ。

 それはレットの体は破裂しそうなほど膨張し筋肉がうねっている。

 オレンシの回復があるからこそぎりぎり成り立っている技だろう。


「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!」


 レットの咆哮が轟く。

 そして、その何倍にも膨れ上がった腕を地面に振り下ろす。


 発生した衝撃はまるで地震だった。

 立って居られないほどの衝撃。

 レットを中心に地が割れ、道が崩れる。


「にゃににゃに! あんなの流石に化物すぎにゃ!?」


 キャットシーの尻尾も逆立ち、すっかり流石にビビってしまっている。


「マジかよ……」


 GUYコツにも絶句以外の言葉がでない。


「GUYコツ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


 でこぼこの道をものともせずに踏み抜きながら、レットは その怪力で引き潰さんとGUYコツに近寄ってくる。

 いままでのような速さはない。

 だが、踏みしめる一歩の重みは今までの比ではない。


「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!」


 拳を持ち上げてGUYコツ目掛けて振りかざした。

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