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屍怪人 GUYコツの受難  作者: 恐竜列島
新人怪人歓迎会
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新人怪人の歓迎会

GUYコツは今、吸血鬼の娘アレグラ・バイロンの目の前で土下座をしていた。アレグラは床につけたGUYコツの頭を足で踏みつけて何やら満足している。


キャットシー、スルメン、凹凹マンはそんなGUYコツを同情に似た暖かい視線で見つめ見守っている。


どうしてこうなった……GUYコツは事の顛末を思い出しながら帰りたい気持ちで一杯だった。


***


アレグラが大泣きをした直後、ライ雷オンは部屋に戻ってきた。それを見て一番最初に動いたのはアレグラであった。アレグラは部屋に入ってきたライ雷オンに駆け寄り、顔をライ雷オンの胸に埋める。


事態を飲み込めていないライ雷オンであったが、アレグラが顔をうずめながら、「ひっく……ライ雷オン……こいつらがいじめてくるの……ぐずっ……ウヴゥゥゥ……」とか言ったもんだから、事態を把握したライ雷オンは顔を真っ赤にして俺たちを怒鳴りつけた。


「貴様ら!!!私の言った事が理解できなかったのか!!!ぶち殺すぞ!!!」


大声で怒鳴った事で落ち着いたのか一呼吸を置くと、「早めに戻ってきて正解でしたね……」っとこぼし、更に続ける。


「この状況は誰が原因ですか?」


全員が俺を見る……確かに俺が原因だけど、元を辿ればスルメンが原因なのだ……俺はスルメンを見る。その抵抗虚しく、ライ雷オンは俺が犯人だと断定したらしい


「GUYコツ君ですか……」


はぁ〜とため息をつき頭を抱えた後、ライ雷オンは俺に命令をする。


「GUYコツ君、君にはチャンスをあげます。アレグラ様のお世話係としてアレグラ様の命令を聞きなさい。」

「ちょっ……」

「凹凹マン、君にはアレグラ様の護衛係とGUYコツ君の見張りを指示します。」

「り、了解であります!」


凹凹マンは敬礼をしながら、大きな返事をする。

ライ雷オンはアレグラの頭を撫でるとアレグラに告げる。

「此奴らを許してやって頂けないでしょうか?怪人協会に入りたての此奴らはアレグラ様の偉大さを理解していないのです……アレグラ様の寛大なお心を持ってお許し頂けないでしょうか?……何卒、お願いしたく申し上げます。」


凹凹マンを指差し、更に続ける。

「何かあればあそこにいる凹凹マンに申し付け下さい。あやつは怪人協会の礼儀を知っていますので、私の代わりにお頼り下さい。GUYコツ君は死なない程度に如何様にして下さっても構いません。大変申し訳ないのですが、私は直ぐに戻らねばなりません……」

アレグラはこくんっと頷くと、俺の方を向き直しアレグラは命令してくる。


「GUYコツ、わたくしに恥をかかせた罪。本当は、本当は、今にでも串刺しの刑に処したい所です……っが、ライ雷オンに免じて、特別に許して差し上げますわ。わたくしの膝下で土下座しなさい。そうすれば、先のことは水に流すことにいたします。」


***


そんなこんなで今の状況に至るわけだ……

扉の開く音がして、何やら話し声が聞こえてくる。

凹凹マンの「あれから、特に問題ございませんでした!」という大きな声が特に響いていた。アレグラも俺の頭から足をどけ、立ち上がったようだ。


また、扉が開く音がするとあたりには静けさだけが残っていた。

数刻の時の中土下座の姿勢を崩さずにそのままでいるとまたも扉が開き、誰かが部屋の中に入ってきた。


「GUYコツ、GUYコツ、いつまでそうしてるにゃ?」


ちょんちょんと、俺は背中を叩かれる。


「その喋り方、キャットシーか?分からねえ……多分、アレグラの奴が許可するまでじゃないか?」

「そのクソ生意気なお嬢様はいにゃいよー。今、部屋にいるのはあたいとGUYコツだけにゃ。」


俺は上体を起こし辺りを見渡すと後ろにキャットシーがいるだけであった。


「はぁ〜……俺を放置してどこ行ったんだよ……」

「さっきライ雷オンが来て、イベントホールって所に連れて行ったにゃ。あたいはGUYコツを迎えに来たにゃ。」

「そのタイミングで起こしてくれよ……」

「にゃはは。あのお嬢様が『GUYコツには反省させる為に、そのままにしていきますわよ』って言ったからにゃ〜。置いてくしかなかったにゃ。」

「気を取り直して、俺らもそのイベントホールってとこに向かえば良いんだな。」

「あたいが案内(あんにゃい)してやるにゃ。」


キャットシーの案内でイベントホールの入り口前に着いた。大きな扉が俺たちを向かえてくれる。なんでも盛大な歓迎会をやる為に大きなホールを使うらしい。

歓迎会に期待する気持ちが高まってくる。パーティでもやるんだろうか。楽しいといいなぁなどと呑気に構えているとキャットシーも同様なのかウキウキした様子で俺に告げる。


(みんにゃ)は既に中に入っているにゃ。あたいたちも入るにゃ!」


そう言ってキャットシーが扉を開くと、俺たちの目の前に入ってきた光景は想像していたものとは大きく異なっていた。


壇上の上で座り込むアレグラと赤黒い水溜りの上に倒れたスルメン、その二人の前に手を大きく広げて立つ凹凹マン。

その三人の前には大きく弓なりに曲がった刀を持った男が、今まさに凹凹マン目掛けて一閃を放つ、直後凹凹マンの身体から大量の真っ赤な血が噴き出す。


「「凹凹マンっ!!!」」

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