校内へ
「すまん。すまん。遅くなったな。」
「あにゃたって本当に、人の姿好きねー。」
人皮を被り、一張羅のスーツを着た姿を見せたGUYコツにキャットシーは隠す気もない呆れ顔を顔に張り付けている。
「で、どうするにゃ?」
「どうするって、俺は外に行ってくるよ。キャットシーも来るか?」
「そうねー。あたいも気ににゃるし……行ってみるかにゃー。」
「なら、着替えてこいよな。待っててやるから。」
「えー。このままでいいじゃにゃいかー。あたい、フード被るから顔も見えにゃいしー。ほらっ。」
そう言って、キャットシーはパーカーのフードを頭に隠して見せる。
「でもなぁ。学校の人に出会ったらどうすんだよ。」
「そこはあにゃたが何とかするって事で。」
キャットシーはGUYコツに近づき、肩を軽く叩く。
「おいおい。丸投げかよ……いいから着替えて――」
ドォォォォォオオオオオン!!!!!!!!!!
会話をする二人の間に今までよりも大きな爆音と振動が三度訪れる。
「うおぉっ!!!」
「にゃにゃっ!!!」
二人して体勢を大きく崩してしまい、もつれるように倒れてしまう。
そのままGUYコツはキャットシーの下敷きになるように地に伏してしまった。
「痛っ……全くにゃんにゃのよー……」
キャットシーはそう
しかし、それよりもキャットシーの柔らかい谷間の中にGUYコツの顔がすっぽりと納まってしまい、身動きも取れない状況だ。
キャットシーから漂う甘い匂いがGUYコツの鼻孔を刺激する。
まさにラッキースケベというものだ。
怪人になる前、小宮司として生活していた時の人間関係は中学生程度で止まっており、こういった経験ははじめてだったのだ。
ただ、GUYコツは怪人の身体になったことで、生理現象という物が無くなっているのが救いだった。
「もごもご!!!」
GUYコツは上手く話せないので、キャットシーの体を叩いてどけるように伝える。
「あっ、すまんにゃ。」
GUYコツに背中を叩かれて状況を理解したのかキャットシーは飛びのくように上体を起こす。
「はぁ……苦しかった……」
「にゃはは。さっき揶揄った罰でも下ったのかにゃー。GUYコツ大丈夫かにゃ?」
「あぁ、俺は大丈夫だ。キャットシーこそ大丈夫だったか?」
「にゃー、あたいは大丈夫にゃ。」
「そうか。それは良かった。」
「んー? GUYコツ、顔赤くにゃい? 本当に大丈夫かにゃ?」
「息が苦しかったからな。早く起き上がってくれると助かる。」
小さな嘘を吐きつつ、キャットシーに立ちがるように言う。
その言葉を受けて、キャットシーの立ち上がり、背筋を伸ばしだす。
「ねぇ。あたいが着替えるよりもやっぱ先に外を見に行こうにゃ。にゃんか様子がおかしいと思うわ。」
「そうだな。うん。優先順位は外を確認する方が先だな。どう考えてもおかしいもんな。」
そうして、GUYコツとキャットシーは基地を後にして、校内の中に侵入をしたのだった。
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時は少しだけ遡る。




