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屍怪人 GUYコツの受難  作者: 恐竜列島
暗躍する影
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日常と進展

 シラセによる百体の怪人の襲来によって一部の地域は破壊されてしまったため、カズノコシティの街は、現在、復興の真っ只中である。

 そのため、開いている店は限られており、人が一部の場所に集中していた。

 梢、薫、陽平は仕事に区切りをつけた後、ミュエに街を案内するために、カズノコ学園にそばにある大きなショッピングモールに来ていた。


「わぁ! 人いっぱい!!!」


 ミュエの感嘆の声を上げる。

 ピョンピョンと跳ねる無邪気な様子を微笑ましく見ていた梢達も頷く。


「今日はいつにも増して凄い人だね。」

「ここのモールは怪人に破壊されなかった場所だしね。今、買い物したいならここに来るんじゃないかな?」

「そっかぁ。」


 薫の言葉を聞き、梢も納得する。


「それで、どうする?」

「今日はミュエっちの案内だから、まずはモールの中を一回りしようぜ!」

「それで!!!」


 陽平の提案をミュエも乗ったこともあり、四人で、モールの中を見て散策することにした。


☆☆☆


 数時間後、日も落ちて暗くなり始めていた。

 四人は時間を忘れてモールのウィンドウショッピングを楽しんだ後、モールの一区画にあるファストフード店で席を取り話をしていた。


「凄い面白かったー! 見たことないものばっかりだよー! 外の世界サイコー! あと、これも美味しい!」


 ミュエが笑いながらハンバーガーを頬張る。


「ミュエっちが楽しんでくれて何よりだ。」


 ミュエの満足そうな顔を見て陽平が微笑む。


「あたしも新しいヒーローフィギュア買えて満足。」

「こずこずは、おもちゃ屋さんでヒーローグッズあさりすぎでしょ。店員さん顔覚えちゃってるじゃん。こっちまでめっちゃはずかったよ。」

「かおるん、ごめんってば……」


 手を合わせて、薫に謝罪をする。


「しかも、玉置がタマキキャットだと知ってかサインまで頼んできたのは笑えたぜ。玉置も玉置で受けるんだもんな。」

「だってぇ……あそこのおもちゃ屋さんはずっとお世話になってるしー…… 今回はキャプテンゴールドマンの限定の奴を取っておいてくれたんだよ!」

「本当に梢ちゃんはヒーローが好きなんだね。」


 流石にミュエまで少し困惑気味になっているのが分かる。

 話題を変えるために梢がミュエに話題を振りなおすために声を上げた。

 

「そんな事よりも! みゅえっちの話! ハンバーガーってゼクスさんのお城じゃでないの?」

「うん。使用人は基本的に食事は献立以外は食べられないの。」

「そうなんだな。あんな立派な城を持ってても自由があるわけじゃないんだな。」

「そうなんだよねー。あとお姉達がそういうルールに厳しいの! 今回だって、ゼクス様から依頼されたのに、ミュエが出て行くのずっと反対してたんだもん。」

「ミュエっちのお姉さんたちは過保護なんだね。」

「そうなんだよー。やっとお姉達から離れれてすっきりだよー。」

「じゃ、みゅえっちは今一人暮らしなんだ! 今はどこに住んでるの?」

「学園の近くのマンションだよ! 昨日、来たばっかりなの!」

「ねぇねぇ、今からみゅえっちの家に行こうよ!」

「こらこずこず、もう遅いでしょ。」

「えー。」


 それでも梢は不満気な顔をしていたので陽平が横から口をはさむ。


「花村の言う通りだな。それに、返りが遅くなって一番叱られるのは玉置だろ。」

「またの機会もあるからさ。」

「皆が来てもいいようにお部屋を可愛くしとくね!」


 ☆☆☆


 結局、モールを出て解散することになった。

 梢は皆に別れを告げて家に帰ると、梢の母が玄関の前に立っていた。


 梢に気が付き駆け寄ってくる。


「梢! 全くもうこんな遅くまで一体何していたの?」

「お母さん。新しい友達と学校の近くのショッピングモールで遊んでたんだよ。」

「はぁ……あんまりお母さんに心配かけないでよ。夕飯は用意できてるから、早く家に上がりなさい。」

「はぁい……連絡しなくてごめんね。」


 連絡がなく心配をかけてしまっていたのだろう。

 確かに連絡が来ないと心配になってしまう。

 勇二や歴の件やGUYコツの音信不通の状態もあり、梢は心配される側の気持ちを察して謝罪する。


「次から、ちゃんと連絡はしてよね。」

「はぁい。」


 梢は先の襲撃の後で母に泣きながらビンタされていた頬っぺたをさすりながら小さくなった。

 そして食卓に着くと母の手作りの料理が運ばれてくる。

 まだ母も食べていなかったのだろう。

 母は二人分の料理を運び終えて、梢と一緒に席に着き、いただきますの挨拶をして梢と一緒に食事を食べ始める。


「そうだ。家庭教師さんが決まりそうだって連絡を貰ったのよ。」

「えっ、宮ちゃんせんせー見つかったの?」


 身を乗り出して母に聞く。


「宮ちゃん……? あぁ、小宮先生さんの事ね。 どうなのかしら……? 今日、カテキョーカイから急に連絡が来たのよね。先生が見つかったって。」

「そうなんだ。いつ来るの?」

「明日って話よ。」


 明日……


「うん! 分かった! あたし、早く帰ってくるね!」

「梢が勉強をやる気になってくれて嬉しいわ。小宮先生さんが上げてくれた成績も元に戻っちゃったものね。」

「別に戻ってないもん……」


 食事を終えた後、梢は自室に入る。

 明日、宮ちゃんせんせーに会える。もしくはカテキョーカイの人が居場所を知ってるかも。

 そんな事を思いながら、今日買ってきたキャプテンゴールドマンのフィギュアを飾りながら、骨のフィギュアをつんつんと突いた。

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