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青の戦域    作者: 綿乃木なお
第二章  絶望のインターバル
68/303

深淵・3

 

 アシュル。

 

 少年窃盗団の中で、お前みたいにすばしっこい奴はいなかった。

 ハイネ傭兵団の中で、お前みたいに頭の良い奴はいなかった。

 連邦軍の正規兵になってから、お前ほど、勇敢な奴はいなかった。

 お前がいたから、俺は今まで生きてこられたんだ。

 本当の弟みたいに、思っていたよ。

 だから、お前を死なせたくなかった。


 どんな姿になっても、お前に生きていてほしかった。

 ブラウンが、フェンリルと同期(シンクロ)出来る兵士は、お前しかいないと言ったから。

 他の兵士のようにフェンリルに脳を喰われる可能性が一番低いと、ボリスが言ったから。

 何より、お前が、フェンリルに搭乗すると言って聞かなかったたから。


 だから、

 その全てを信じて、

 俺は、俺は…。



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