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プロローグ
我の名は禁術を司りし者。こんな名だが、全属性の魔法が使える。
「おい、山本。」
こちらの世界では一般的な名を名乗っている。
「ふっ、どうした。闇の魔術が必要か?」
「いや、そうじゃなくて、50m走のタイムを教えてくれ。記録係なんだ。」
ふむ、
「9秒だ。」
「お前、中三にしては遅くね?」
「……依代の体は弱いのだ。」
「やっぱきめぇな、こいつ」
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それはある日、異世界に繋がる特異点に行った時の話だ。
「精霊の力よ、魔法陣に集い、術式を発動させよ」
「時空崩壊ッッ!!!!」
その時だった。時空が崩壊し、俺は光の下へ……