第一話
ちょっと急展開すぎたかも
まあ、大丈夫大丈夫気にすんな
では一話どうぞ
「ようやく着いたぁ...」
と息切れさせながら僕は校門前に着いた。
なにしろ、せっかく前日に調べた鏡回避ルートが工事中とかなんやらのせいで
遠回りがさらに遠くなったのだから。
「学校来るだけで2時間かかるとか、ここから先やってけんのかなぁー」
充分息を整えてからクラスを確認して教室に向かうと、
すでに笑い声や話し声で賑わっていた。
すると、
「お、一輝ようやく来たか~、俺っち待ちくたびれちゃったぞ♪」
うざったらしい聞きなじんだ声が聞こえてきた。
こいつは小林 拓真
中学三年間クラスが同じという、腐れ縁の中の腐れ縁のような関係の
できれば関わりたくないやつなのである。
「やめろ拓真くっつくな、ていうかなんでこの教室にいるんだ。」
「何言ってるんだよ一輝~、同じクラスだろ~。」
マジか。
きつい。
やってけないかも。
「え、なんでそんないやそうな顔するのさ~、三年間クラス一緒の仲だろ~あ、4年目だったね~」
「そんな風に思ったこと、一度もねーわ!」
うざいのを適当にあしらいながら自分の席を探し、
そこへ逃げるように向かった。
今日は特に授業的なことはなく、
先生が来て一通り話をしたり、自己紹介したりして一日が終わった。
「ふぅ...なんか最初から疲れる一日だったなぁ。これが毎日続くのはちょっと
きついよなぁ。」
早速色々愚痴をこぼしながら朝通ってきて道を通って帰っていると
明らかに違和感のある所に何かが置いてあった。
気にならないわけもなく、近づいていくと
その物の中から人型の何かが現れた。
「....は?」
近づけば近づくほどそのシルエットははっきりしていく。
その”何か”は案の定人だった。
しかも僕と同い年かそれ以下の少女だった。
「人...?なんでこんなとこから?」
僕が唖然としているとその少女はこっちを見てこう言った。
「私の世界を、救って...」