冬空の下
掲載日:2016/02/20
冬風が肌を蝕む12月のこと。
ひとり傘を刺し、車通り豊かな陸橋沿いを歩いていると、
よく見知った顔とすれ違った。
--- へぇ、そうなんだ ---
どうやら彼女の口癖は今も変わっていないらしい。
なんとも気の抜けた口調で友人に相槌をうつ様を見て、
安心感と孤独感の天秤に揺れながら、また歩き出す。
そうか、立ち止まっていたのか。
雨が止んだ。
冬空はただひたすらに澄んでいた。
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