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幻の夏祭り  作者: 皐月 満
偽りの夏
9/100

向かいの窓

私は、その写真を水槽の下に滑り込ませた。


──何も変わんないよ、多分。


違う。変わらないはずだったかもしれないものを、私が、変えてしまったんだ……。


私はベットにもたれて床に座った。


窓の向こうに、もう一つ、窓が見える。


向かいのうち、晃太の部屋の窓だ。


その窓を開けて、晃太がうちわをあおいでいた。


「暑ぃなぁ。早く、俺の部屋にもエアコン付けてくれねぇかな……」


晃太がブツブツと文句を言う。


晃太の家は、道路を挟んで私の家の向かいにある。


幼い頃からずっと、私にはこの部屋があったから、宿題をする姿、友達と遊ぶ姿、時には泣いている姿も見てきた。


つまり、私と晃太は幼馴染だ。


小学生の時は、この窓で糸電話を渡して遊んだりもしたっけな。


私はエアコンを消して窓を開けた。


「あ、実結。調子良くなったか?」


うん、と私は頷いた。

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