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幻の夏祭り  作者: 皐月 満
偽りの夏
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金魚

顔の上をエアコンの風が撫でていく。


あの金魚は、去年の夏祭りに零波と一緒にとったものだった。


赤と白の金魚。赤の金魚。赤と黒の金魚。

それぞれ、「朝」「夕」「夜」と名前が付いている。


そういえば、朝、餌をやってなかったっけ。


私は水槽の横に置いてある餌を手に出し、その小さな玉をパラパラと水槽の中に落とした。


三匹はあっという間に寄ってきて、浮いている餌を食べている。


ああ、単純だ。


私も、金魚だったらいいのに。


人間は、餌を食べて生きることだけに集中して生きてはいけない。金魚とは、違うんだ。


餌をもともとあった場所に戻してから、私は水槽の向こう、壁に挟まれたあるものに気付いた。




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