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幻の夏祭り  作者: 皐月 満
偽りの夏
5/100

咎め

涼介が持っていたあのペットボトル。あれは、零波があの時持っていたものと同じだった。


コップを晃太に渡して、私はしばらく自分の身体を抱いていた。


やがて、もういいだろうと思ったのか晃太が手を止めた。私は、はあ、と長く息を吐くと俯いて言った。


「ごめん、もう帰って」


涼介は申し訳なさそうに頷いたが、晃太は


「後でまた来るから」


と言い残して、不思議そうにしている涼介の後を追って出て行った。


私は一度ソファに腰掛けた。


晃太にも涼介にも、迷惑をかけてしまった挙句、帰ってとまで言ってしまった。


しかし、そう言わなければいけなかった。


自分が情けなくて、仕方なかった。


「ごめん、ごめん……」


私はソファの上でうずくまった。

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