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幻の夏祭り  作者: 皐月 満
交差点へ
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再び

涙が落ちた。アスファルトにシミができる。


零波を殺したのは私だ。私は……。


──実結。


私ははっとした。


「零波?」


晃太が眉をひそめる。しかし、私はそんなことを気にしている場合ではなかった。


──最後に名前を呼んでくれたのは実結。嬉しかった。


「零波、なんで……」


耳に風圧のようなものを感じて、私は空を仰いだ。


けれど、そこには不思議そうに私を見下ろす晃太がいるだけだった。


「お前、熱中症にでもなったのか?……ほら、帰るぞ」


しゃがみ込んでいる私を立ち上がらせてから、晃太は歩き出した。



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