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三文字の一言
「なんなの、あいつ」
不満げに呟く私に、晃太が口を開く。
「実結、あのさ……」
ん? と、私は首を傾げた。はっきりとものを言う晃太が言葉を濁すのは、何か、大切なことを言いたい時だ。
「行こう」
晃太はゆっくりと言った。そして、私を見つめた。
え?
行くって……?
「どこに」
わけが分からない。
……いや、解りたくない。
だって、私が今、行かなきゃいけないところなんて一つしかない。
言わないで。お願い。
けれど、晃太は口を開いた。
「交差点」
「なんなの、あいつ」
不満げに呟く私に、晃太が口を開く。
「実結、あのさ……」
ん? と、私は首を傾げた。はっきりとものを言う晃太が言葉を濁すのは、何か、大切なことを言いたい時だ。
「行こう」
晃太はゆっくりと言った。そして、私を見つめた。
え?
行くって……?
「どこに」
わけが分からない。
……いや、解りたくない。
だって、私が今、行かなきゃいけないところなんて一つしかない。
言わないで。お願い。
けれど、晃太は口を開いた。
「交差点」
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