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幻の夏祭り  作者: 皐月 満
交差点へ
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私はアイスを受け取ると、袋を開けた。


時計を見ると、もう三時だ。


「何時からいたの?」


「一時半くらいから」


アイスを取り出して、晃太の手からさりげなく理科のノートを取り上げた時、玄関のドアが開いた。


「ただいまぁ」


髪を濡らした、真っ黒な肌の実紀が現れる。プールに行ってきたのだろう。


実紀は、晃太の姿を認めると、真っ先に晃太に飛びついた。


「晃ちゃん!」


晃太が小学3年の実紀の頭をくしゃくしゃっと撫でる。


実紀は晃太が好きなのだ。晃太には下の子がいないからか、実紀を可愛がってきたためだろう。


むしろ、実紀は私より晃太になついているかもしれない。


実紀は妹に抱きつかれている幼馴染を眺める私を見て、掌からアイスを奪い取ると、素早く二階へ上がっていった。

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