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迷い込んだ館

主人公 クルネ

黒と赤のオッドアイの少女 12歳


森で一人遊んでいたら可愛らしい兎を見つけたので追いかけていた

兎は古い館の扉に開いていた穴へ入ってくのが見え、後を追い館の前に立つ

館が気になり大きい扉のドアノブに手をかけて回すとギィと扉が開く。

鍵は締まっていないようだ

「お邪魔しまーす」と小さい声で挨拶をするが返事がない

「誰かいませんかー?」先ほどより大きい声で呼びかけるが返事はない

本当に誰もいないのかしら?

バタンッと後ろで扉が閉まった

その出来事に怖く感じたかが、館の中が気になったので奥へと進むことにした

 

奥へと続く長い廊下を歩いていく

大分歩くと突き当りに一つだけドアがあった。

このドアの向こうに何か大きな冒険があるかもしれない!

わくわく気分でドアを開ける

ドアの向こうは何故か真っ暗で何も見えない。

少し怖く感じたが先に進むためドアの向こうへ踏み出す

踏み出した先には床がなく重力には逆らえず私は下へと落ちていく

「ぇ、うそ!?ぃやああぁああぁ」


あぁ、私の人生はここで終るんだわ

パパ、ママ、私全然いい子じゃなかったわよね

ごめんね。いっぱい迷惑かけて・・・

それにクルトとは、あまり遊んであげれなかったわね

ごめんね。ダメなお姉ちゃんで・・・

私ね、パパとママのこと大好きよ。それにクルトも

12年という周りからしたら短い人生だったかもしれないけど

私にとっては長い人生だったわ

パパにママに出会えてよかった。二人の子供でよかった。

バイバイ


目を閉じ、落下することを受け入れることにした



ドサッとどこかに落ちたのだが、痛みは思ったより少なかった

床が、ふかふかだわ。私ってば助かったの?生きてるみたい。

それにしても薄暗くて何も見えないわね

変な臭いも漂っている

何かしら?この臭いは…気分が悪くなるわね


目が大分、暗闇に慣れてきて自分が落ちた場所はベッドの上だとわかった

けれど慣れたからって色の判別などは出来ない

どこかに明かりになる物ってないかしら?

ベッドから降りて室内を見渡す

タンスがあるわ。あの中に何かあるかしら?

部屋の隅に置かれているタンスに手をかけて開けてみた

中には服がかけられているだけで、他には何もないみたいね

んー。この部屋には、明かりになりそうなものがないみたい

この部屋の外には明かりになるものがあるかもしれないわ

部屋から出よう。

室内に一つだけあるドアを開けるがやはり廊下も真っ暗だ

扉から出て左に向かって廊下が続いている

少し進んだところにドアがあったので中に入ってみることにした


中には箱だけがある

あの箱の中に何か入っているのかもしれないわ

お宝かしら?それとも、明かりになる物?

お宝だったら大金持ちになれるかもしれないわ!

そしたらパパは一生働かなくていいもの。

家族でお出かけだってできる!!

けど、人の多い所へ出掛けるのは嫌よ・・・

だって私は嫌われ者だから

家族には愛されていると思うけど、ほかの人たちからは嫌われてるの

気持ち悪いって。


って、そんな事今考えても仕方ないわね!

さて、箱の中にはどんな物が入っているのかしら

わくわくしながら箱を開けようとしたがあかなかった

「むぅ・・・、まさか鍵が無きゃ開かない系なわけ?」


面倒だけど探してみようかしら

なんか、こういう探索していくのって結構楽しそうだしね

鼻歌交じりでその部屋をいったん出ることにする

また少し進んだところに、今度は反対側にドアがあったのでそこに入ってみることにした

中に入ると、この部屋だけ電気がついていた

「わあー・・・綺麗な絵がいっぱい!!」

部屋の中には綺麗な人物像が書かれた絵が何枚も飾られていた

奥になる一番大きい絵に目が行く

「男の人の絵かしら?」

その絵に近づこうと歩いていくと何かを踏んだ感覚が足から伝わってきた

足をどけて下を見てみると四角形のピースか何かを拾った


「何かしら?」

自分の手のひらと同じくらいの大きさをした青い色のピースだ

ふと、あたりを見渡してみると右側の端っこの絵だけがグチャグチャで一か所だけ四角い穴が開いている

どうやらスライドパズルになっているみたい

面白そう!やってみよう

最後はどんな絵になるのかしら?

パズルのピースたちをカチカチとスライドさせながら繋げていく

だが、なかなか上手くいかない。

「うー、全然出来ないわ・・・んん?」

無茶苦茶に進めていっていたら奇跡的に何個かピースが繋がっていた

「よしっ、このままいけばっ」


そこから数分ほどやってみると何とか完成し開いていた穴に、先ほど拾ったピースをはめ込んでみると

可愛らしい女の子の絵が完成した。それと同時に後ろでチャリンッと何か音がした

「あの青いピースはドレスの部分だったのね

それにしても、この女の子・・・どこかで見た気がするけど、」

んー気のせいかも。こんなかわいい子見かけたら忘れないはずだしね

そして、先ほど音がした方へ振り向くとピースが落ちていた場所に鍵が落ちていた

その鍵に近づき手にしてみる

「どこの鍵かしら?」

鍵を調べると小さな文字で【箱の鍵】と彫られていた

「もしかして!」

さっきの開かなかった箱の鍵なのかも!

後で確かめてみよう

今は、あの男の人の絵が気になる

タイトルが下に書かれているかもしれないわ

一体誰なのかしら?

絵の下に予想したとおりにタイトルが書かれていた

「【館の主】?この館の主の絵なのかしら?」

気は済んだし、さっきの部屋に戻ってみよう


先ほどの部屋に戻り鍵で箱を開けてみる

思った通りに、鍵はこの箱の鍵だったみたいね

中にはブロックキャンドル用ランタンが入っていた

「ランタンかぁ・・・あとはキャンドルとマッチがあればいいんだけれど

箱の中には、もう何もないみたいね」

箱の鍵も必要ないのでその場に置いていくことにした。先に進みましょう

そうして部屋を出て絵が飾っている部屋の前も通り過ぎてその隣にあったドアを開けてみることにした

その部屋の中は少し散らかっていたが、逆になにか役に立ちそうなものがある気配がする

何かないか探してみましょう!

暗いながらも手探りで探し出していく、もしかしたら刃物があるかもしれないが気にならなかった

別に怪我をしたってすぐに治るもの!


しばらく探索していると見覚えのある形を発見した

「やった!キャンドルだわ。後はマッチさえあれば・・・」

その後、部屋中を探したがマッチらしきものは発見できなかった

マッチがなければここはもう用がないわ

次行きましょうか。



部屋を出て廊下を進んでいくと突き当りの曲がり角に高そうな花瓶が飾られていた

「こんなの壊しちゃったら弁償出来ないわね」

ん?ちょっと待って。

この館って誰も住んでいなさそうだし、花瓶くらい盗んでも・・・

って、ダメよ!!何を考えているのよ私はっ


けど、手に取って見てみるくらいならいいわよね?

そう思って花瓶に手を伸ばし提げようとしたが、予想より重くてやっと提げれたと思ったら手が滑ってしまった

パリーンッ

「あ・・・」

やっちゃったぁー・・・

「うぅ、どうしよう」

割れた花瓶の破片たちを見下ろして困っていると、破片に紛れて四角い箱を見つけた

これは・・・

手に取ってよく見てみると

探し求めていたマッチが入っている箱を見つけたのだ

中身もちゃんと確かめてみると、何本かまだマッチ棒が入っている

これで火が灯せれるわね

箱の横でマッチ棒を擦り火をともし、キャンドルへと火を移しランタンの中へと入れる

「明るいわ」

先ほどまでの暗さが嘘みたい

ふと、右の壁側を向くと窓があった

しかし、窓の外は真っ暗で星々が輝いていた

「嘘!?もう夜なの??」

私が館に来たころはまだお昼頃だったはずよ

いつの間にそんなに時間がたっていたの?

急いで帰らないとママに怒られちゃうわっ

けど、外にはどうやって出ればいいのかしら?

ここへは落ちてきたから上に上る方法もわからないし・・・

困ったわ。

帰り道を探さないと!

左に続く廊下を行こう。先ほどまで来た道には出口は無かったもの

廊下の先をランタンの明かりで照らす

先には私から向って右側にドアが二つ

突き当り手前の左側にドアが一つ、その手前に上へと続く階段が見えた

とりあえず、上に行くのは後ね。

残りの3つのドアの先に進みましょう



一番近くにあるドアを明かりで照らしてみる

ドアには【地下】とだけ刻まれていた

「地下室に続いているのかしら?」

地下と言えば、よく宝物とかがおいている部屋だわ

出口とは関係ないかもだけれど私自身興味はある

それに、もうこんなに真っ暗なんだものママには絶対怒られるわ

それだったら、もうちょっと冒険してみてもいいんじゃないかしら

ドキドキしながらドアノブを回す


が、鍵がかかっているのだろうか

ドアは開かなかった

「また鍵ぃ?・・・出口を見つけるまでに鍵を見つけたらココに来ようかしら」

じゃぁ、次は隣のドアを開けて見ましょ!


左側にある階段の目の前にあるドアを明かりで照らしてみると【小さな図書室】とドアに刻まれている

「図書室?・・・私、本はあまり読まないのだけれど」

パパは本をよく読むからお土産になる本があるかもしれないわね

中に入って見よう

けれど、さっきみたいに鍵とか必要じゃないのかしら?

そんなことを思いながらドアノブを回してみる。

ガチャとドアが開く、今度は鍵はかかっていなかったらしい

中は本棚が4つ並んでいるだけだった

本棚に近づき一冊を手にしてみる

「【殺人鬼の話】?怖い題名・・・この館の人ってこんなの読んでいたの?」

一枚目を捲ってみると一枚の紙が本から出てきた

「なにかしら?」

その紙に書かれた内容を読んでみる


【あの男は殺人鬼よ!!なんとか、ここに隠れたけど。私もいつ殺されるかわからないわ

このメモを見つけた人、これは忠告よ!早くこの館から出て行きなさい

他にもメモを隠しているわ。多分、ほかの人たちのメモも隠れているはず。

私が私のメモだとわかるように名前を書いとくわね マリアナ】


「なにこのメモ?・・・殺人鬼ってなによ?」

この館には、もう誰も住んでいないはずよ?もしかして誰かが住んでいた時の話かしら

メモを本に再びはさみ、本棚へと戻し隣の本棚の本をランダムで手に取って見る

「今度は【姉弟】?」

本を広げて見るとまたメモを発見した

が、今度はマリアナとは違う内容だった

【10/13 今日は姉さんと遊んだ。今度、人間の村へ遊びに行くらしい】

「なにこれ・・・日記?」

それにしても、高確率でメモを見つけるわね

もういいや。次に行きましょ

パパへのお土産も諦めよう・・・

メモを読んでたら時間がもったいないもの

日記を本にはさみ、本棚へと戻し小さな図書室を出たのだった


「後は、あそこね」

突き当りの一歩手前らへんの左側にあるドアへと足を進める

ドアには【ピアノ】とだけ刻まれていた

「ピアノって音楽室か何かかしら?私音楽に興味ないけれど」

見るだけでも見てみましょ

そう思ってドアを開ける

ランタンの明かりで部屋を照らすと、中央にピアノが置かれているのが見えた

そして、ピアノまでに行く道に蜘蛛の巣が何か所にもあるのも目でとらえた

蜘蛛の巣の中をくぐってまでピアノを見たいわけではないので私は迷わずにドアを閉めた

「後は上ね」

少し来た道を戻り、階段を上ることにした


挿絵(By みてみん)


階段を上るときに鳴るギシィと言う音が少し怖くなる

もしかしたら急に穴が開いて、さっきみたいに落ちてしまうかもしれない

今度は助からないかもって思ってしまう

ハラハラしながらも階段を登り終える

階段を上り終えた私の目の前には大きな扉が少し開いて明かりが漏れ出していた


あの部屋には明かりがついているのかしら?

「にゃー」

!!?

急に足元から猫の鳴き声がしたので足元を見ていると私の横をすり抜けて扉の隙間から中へと入っていった

「変な猫」

私が見た猫は多分、今まで見た動物の中で一番おかしかったと思う

なぜなら全体の色は黄色でピンクのハート模様をしていた、それに尻尾の先がハートの形をしていたからだ


それより、あの扉の向こうは何かしら?

猫の後を追うように扉へ近づく

扉には紐で吊られた板がかかっており、そこには【楽しいお茶会場】とカラフルな色で書かれていた

「楽しい、お茶会?」

そっ、と開いている隙間から中を確認すると、中から人の声が聞こえてきた

「ベアっ!!どこに行っていたの?僕、心配したんだよ」

目に見えたのは私よりは年上でミニシルクハットを被った金髪の男の姿だった

その男は少ししゃがんで、また立ち上がる

その手には先ほど見かけた変な猫が抱かれていた

あの猫の名前は多分ベアなのだろう

「にゃあ」

「んん?新しい奴が来たって?それは、大変だね!!

やっと僕の座る席を確保したと思ったのに、また僕から席を奪うやつが現れるなんて

そいつの事、殺さなきゃだね!

と、その前に一杯お茶をしていこうね

お茶を飲まなきゃカップは空にならない。カップが空にならなければ次のお茶が飲めないからね」

そう言って男は私の位置からでは見えない場所へと移動していってしまった


 

「どうしよぅ」

まさか、人がいたなんて・・・花瓶割ったこと怒られるかしら。

それに、さっきの人「殺さなきゃ」って言ってた。

誰を?もしかして、私!?

なわけ、ないわよ

だって私は彼から席を奪おうなんて考えてないもの

私じゃないわ。大丈夫よ

と思いながらも体は震えてしまう

逃げないと、この館から。


とりあえず、最初は明かりになる物を探索してみましたが

必要だったのかな?と思っています。

2Ⅾのホラーゲームを想像していただければ楽しめると思いたい・・・

一応恋愛ですよ。乙女ゲー風ですからね


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