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友情崩壊遊戯2回戦


 「さあ、残ったのは竹中と長谷部と石田か。妥当なところだろうな。じゃあ2回戦のゲームだ。2回戦のゲームは数字外しゲームだ。君たちの右手にはテンキーみたいなスイッチがあると思うが確認してみてくれ」

 確かに右の肘掛の手の前に0~9までのテンキーがあった。

 「そのテンキーを使ったゲームだ。説明はモニターを見てくれ」


 数字外しゲームの説明

 ・最初に0~9の中から自分の数字を決め、テンキーのボタンを押す

 ・ゲームがスタートし、順番が回ってきたら自分以外の人間が選んだ数字ではないと思う数字をコールする

 ・数字を当てた人間を敗者とする

・自分が一度コールした数字はコールすることはできない


このゲームは運がものを言うゲームだな。

「ゲームのルールは理解してもらえただろうか。」

僕たちは静かに頷いた。

「では自分の数字を決めてくれ」

どうする。このゲームは数字を当てたら負けだ。逆に考えると当てられたら勝ち。いや考えても無駄だろう。僕の数字は3にしよう。三吉お前の敵は取るぞ。

「皆さん数字を決めたようだね。では次に最初の人間を決めよう」

1回戦と同じようにモニターに名前が出る。唯一違うのは三吉の名前がないことだ。

モニターの画面が止まる名前は長谷部だ。

「長谷部が最初だ。これも時計周りにさせてもらうよ。順番は長谷部、石田、竹中の順でゲームを進めてくれ。では2回戦スタートだ」

―――ピー-

1回戦と同じようにホイッスルが鳴った。

「最初は何も考えないことにしよう。5はどうだ」

何も起こらないどうやらセーフのようだ。

そして、モニターの名前が石田に変わった。

「じゃあ俺も5だ」

 石田のコールが終わった。

 すると、部屋にブザーが鳴った。

「石田が長谷部の数字を当てた」

 ブザー音と共に西園寺のアナウンスが響いた。

 「どういうことだ。長谷部お前の数字は6のハズだろ。俺を裏切ったのか」

 石田が椅子の上で暴れる。石田を見ている長谷部は高笑いを始めた。

 「ハーハッハッハ。バカと手を組んで良かったよ。この勝負は運が絡んで来るから早めに終わらせたかったんだが、まさかこんなにすぐに終わるとは思わなかった。俺の数字は5だ。お前は俺が5をコールしたから絶対安全である5をお前はコールしたんだろう。残念だったな、石田」

 「長谷部この野郎ー! 」

 石田の声は遠くになっていく。石田は三吉と同じように壁に開いた穴に飲み込まれていった。

 「これで2回戦終了だ」

 アナウンスが部屋に響いた。


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