友情崩壊遊戯1回戦
「じゃあ、1回戦のゲームだ。ゲーム名はカウント100。名前は知らなくても一度はやったことがあるやつだぞ。ルールーはモニターを見てくれ」
カウント100のルール
・1から順に100までカウントしていく
・100をカウントした人間が敗者
・1度にカウントできるのは3つまで
・順番が回ったら1回はカウントすること
確かにこのゲームならやったことがある。
「では、一番最初の人間を決めよう。ここは公平にルーレットで決める。モニターを見ていたまえ」
モニター僕たち四人の名前が高速に入れ替わっていた。
そして、だんだんゆっくりになる。モニターに映し出された名前は三吉だ。
「では、三吉から時計回りに竹中、長谷部、石田の順で進めてくれ。ではカウント100スタートだ」
―――ピー
部屋にホイッスルの音が響いた。
「1、2、3」
三吉は小さい声でカウントしていく。まだ序盤考える必要もない。
「4、5、6」
みな同じ用に3つずつカウントしていく。
そして、70までやってきた。
70をカウントするのは石田だ。
「70、71、72」
頭を働かすんだ。何か秘策があるはずだ。
「73、74、75」
もう僕の番か。
「76、77、78」
「79」
長谷部がここで動いた。79で止めた何が目的だ。
「80」
石田も。どういうことだ。
「81、82、83」
わからん。ここで俺に残された選択しは3つカウントするか2つカウントするか1つカウントするか。ただそれだけだ。俺が100をカウントする可能性は1つカウントするとほかの全員が3つカウントすると俺が……
「おい竹中お前の番だぞ」
長谷部が声をかけてきた。クソ考える時間が欲しい。ああもう。
「84、85、86」
結局3つカウントしてしまった。なんの考えも浮かばないままだ。
「87、」
「88、89、90。俺が犠牲になろう三吉スリーカウントだ」
石田何を言っているんだ。
「えっああいいのか」
「大丈夫だ」
「すまない。91、92、93」
石田は本当に何を考えているんだ。
「94、95 96」
「97、98」
ん、おかしいそこで止まるのはおかしいぞ、長谷部。
石田がニヤリと笑う。石田は三吉を見てニヤけている。
「人を信じるなよ。これは友情崩壊遊戯信じるとおしまいだ。99。次はお前の番だ、三吉」
「嫌だーーー! 俺はどこにもいかないぞー! 」
こいつら三吉をはめやがった。
三吉が叫んでいるとゴゴゴと音が聞こえる。音は三吉の椅子から聞こえている。
「おい、君の椅子が」
僕は三吉の椅子を指差すが、三吉はそれに気がついていない。
そして、三吉の椅子の後ろの壁が開き、三吉は椅子ごとその壁の穴の中に猛スピードで入っていった。
「嫌だーーーーーー」
三吉の声が小さくなり壁の穴は閉じてしまった。
「三吉はどこにいったんだ」
そんな僕のつぶやきがアナウンスでかき消される。
「1回戦終了。さあ次は2回戦だ」