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クロイツと風の精霊  作者: 志染
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第二十六話 人生初ギルド! お仕事はカフェオレから

 10m四方の部屋にはベットが二つと向かい合わせのソファが一組。ソファの間には木で作られたテーブルが一つあり、簡素なアンティークを思わせる作りをしていた。

 部屋の白い壁は土のようなもので出来ていて、きめが細かいのか、はたまた表面に何かしらの細工がしてあるのか不明だが、触ってみると思ったよりもざらついた感じはなく、むしろ滑らかな質感をしている。まるで少しきめが粗い大理石のようだ。

 床と天井は木材でできており、おそらく木の骨組みに白い土壁を塗りたくってこの宿ができているのだろう。木も滑らかに加工されているようで、まるで高級家具のようなさわり心地、さらにいえば、ちょっと古めかしい感じが部屋全体の雰囲気を落ち着いたものにしている。ファルソ村とはまた違うケルトチックな建物も良いものだ。


 部屋に二つ並ぶソファの奥には長方形の石で組まれた暖炉があり、円柱のそれが半分壁に埋まっているように設置してあった。 

 今は夏の季節なので用は無いが、冬になればここで炎を入れて暖を取るのだろう。それを思うとなんとも情緒があって良いものだ。


 ガラスが嵌められた緑縁の窓をギィと押し広げる。開け放たれた窓からは、朝のひんやりとした空気が流れ込んできた。この世界にもガラスがあるのかと新しい発見をしつつ二階の窓から下を見下ろせば、人影はまばらだがすでに働き始めている人たちがいる。宿の前の玄関を掃除している若い女性と目が合って軽く会釈をすると笑顔が返ってきた。いい朝だ。



 さり気にクロイツとルシャは同室で寝ていたり。ルシャと同じベットに寝ていたはずのポルが夜中にクロイツのほうにもぐりこんできたり。

 寝ているルシャの斜め45°のアングルに思わずときめいてしまいそうになったりと。まぁ思ったよりもドキドキ体験はなかった。そもそもファルソ村では同居していたようなものだったし、なるならその時になっているはずだろ?




「(ルシャとクロイツ!常識というものを教えてあげるから8時にアソルのギルド(ガウルの尻尾)に集合ね。頼みたいこともあるの)」


 

 ふと昨日去り際にホノカにいわれた言葉が頭をよぎる。

 頼みたいことって何だろう。なんだかとても面倒そうな予感がする。




 宿のロビーに下りていくと、ロトザーニがすでに起きていた。紫の髪と瞳をした女性で、夫である金髪金目の優男、スクテレスと現在世界旅行中のアルノード共和国出身の旅人。聞けばスクテレスは学術調査へ出かけたらしい。なんとも研究熱心というか、日も昇ろうかというこの時間帯に何ができるのか甚だ疑問でならないが、まぁわくわくする気持ちも分かる気もする。大きく分けて47の文化的建物が混在するアソルを三日で回ろうとすれば当然そうなるのだろう。ディズニーランドのアトラクション数43よりも多いのだから。



 

 朝食までには戻ると告げて、ロトザーニにポルを見ていてもらうようにお願いする。

 クロイツとルシャはさっさといつもの早朝鍛錬へと向かうことにした。


 恒例となっている朝の鍛錬は中央の訓練場で行うのが妥当だろうということになり、そこまで走っていくことになった訳だが、昨日までとは違う様子にクロイツは気が付いた。

 途中途中にある門兵たちから妙に力のこもった敬礼されたり、門を通るのも顔パスでOKになっていたのだ。

 通常は水晶のような板状のものに手を置いて、認証のようなシステムがあったはずだが、昨日の出来事が電光石火のごとく街の兵士達に広まったようで、どうやら一晩で有名になってしまったらしい。


 訓練場(中央エリア伯爵の城 )までスルーパスというVIP待遇に驚いたし

 訓練場に着いたら着いたで、昨日巻き込んでしまった兵士達がすでに鍛錬をしていたのには本当に驚かされた。

 案の定。せっかくなので一緒に鍛錬をと朝からイベント盛りだくさんだ。



 精神統一。座禅から入るルシャの鍛錬に兵士達は興味津々であった。瞑想というものは彼らには新鮮であったらしい。

 ぎこちない動作で真似てくる兵士達の姿がとても面白い。

 

 どうやらこの世界。魔法の発動について国ごとに特徴があるそうだ。

 というのも、魔法詠唱なしで魔法をぶっぱなすルシャのようなタイプはルーティア王国式と分類されるらしく、自身の邪念を払い神格化することで瞬間的な発動や、柔軟性に富む魔法を扱えるそうだ。クロイツも区分すればルーティア王国式といえる。

 一方でクエイス公国式は魔法詠唱や魔方陣を用いたものになるらしい。時間はかかるが威力はなかなかのものになるらしく、実際に兵士の一人に時間をかけて魔方陣を書いてもらい発動してもらうと、訓練の際にホノカがぶっ放した威力のある火柱程度は再現できていた。威力でいけば中級魔法に位置するらしい。


 曰く、ホノカの光文字による魔方陣の展開も魔法の一つらしく、魔装具と呼ばれるものを補助として使用しているらしい。では魔装具を装備していればあのような魔法が誰でも使えるのか? と問えばそうでもないらしく

「魔装具ってやつは一人ひとりの魔力の波動に合わせたオリジナル武器ですからね。ホノカ嬢の魔装具を使わせてもらったとしてもあんな魔法は出せません。それに、自分たちも同じようなものは持っています。知識と魔装具と人。これが合わさって初めてクエイス公国の魔法は完成するんです」

 といって見せられたのは剣にはめられた球状の赤い宝石であった。大きさは2cm程度でビー玉より一回り大きい程度。ルビーの中に黒い不純物が混じっていると考えれば想像しやすいと思う。

 魔装具の形状は魔方陣の円を基準としているらしく、円形あるいは球である必要があるそうだ。


 兵士は剣を構える。剣を炎が包み込み、なかなかかっこいい武器へと様変わりした。


「俺の武器は魔法を斬るという概念強化がされています。といってもあの戦いじゃ自分の身を守るだけで精一杯でしたが」


 彼は最後まで生き残った青軍の兵士だったらしい。


 魔装具の専門店も街にはあるらしいという情報を仕入れて、兵士達に別れを告げてクロイツとルシャは宿へと戻る。楽しみが一つ増えた。

 魔法にもいろいろあるのだと勉強になった一日のスタートであった。




 

○●○●○●





 ポルが一人でおつかいに行くという一大イベントを見ることができなかった悔しさ、


「ポル。一人でおつかいできた。えらい?」 


 あまりにも可愛らしいポルの尊大なセリフに思わず思考が停止しそうになったり、力の限り抱きしめてしまい衝動に駆られたりと朝からクロイツの心は大忙しだ。


 サレーと呼ばれる料理を口に運ぶ。シチューをスープ状にしたような煮込み料理で、チーズを合えたパスタと一緒に食べるらしい。アソルの朝の定番料理らしく結構おいしい。材料がかなり余ったようでロトザーニもご満悦だったそうだ。


 なぜかポルの後を付けていた暇人。この街で一番偉いはずの伯爵。もといエムラドが言っていた言葉が気にかかる。


「スーセキノークへの街道に盗賊達がかなり集まっているらしい。また情報が入れば知らせる。が、街の中であっても用心することだな」


 徹夜で仕事でもしていたのだろう、疲れきった様子の伯爵はそう告げた。

 のびのび振舞っているように見えるが重役の責務をその身に背負っているのだと、酒のにおいがしなければ素直に尊敬出来ただろう。




 朝食を終えたクロイツとルシャ、ポルの三名は今日のイベントの一つ、ギルドへ来ていた。



 ギルド、ガウルの尻尾。

 宿として泊まったケルトチックな建物を少し酒場のように変化させたようなそんな建物で、中に入ると武装した傭兵のような人たちがごろごろといた。

 年齢はバラバラで男女比は7:3といったところ。その中でも一際目立つのは店の中央に座った老人で、長く白い髪と髭をたたえた妙に目の鋭い人だった。意匠をこらしたつるはしのような武器を持っていて、その両手の指には髑髏やルビーといった宝石のようなリングがはめられていた。両耳の派手なピアス、右目には黒の眼帯。腰に下がった酒瓶とポーチ。キセルをつかって煙草をふかしている姿は、とてもじゃないがポルの教育上よろしい場所とは言えないだろう。


 クロイツが思っていた以上にそこはチンピラの集る巣窟と言っていいような感じであった。




 


「えー簡単にギルドの説明を始めちゃいますからしっかり覚えてくださいね」


 受付のお姉さん。サエルさんにハノンから受け取った書状を渡してさっさと登録を済ますことにする。


「んーと。ルシャさんにクロイツさんですね。ふむふむ、なるほど~ギルドは初めてですね?」


 ギルドのカウンター越しに笑顔のサエルさん。巨大なカエルの目玉を付けたような肌色の帽子をかぶった金髪金目の珍妙なお姉さん。その小さな手を振りながら応対してくれる。


「ん。おっ。おーハノン様の直筆!!? これは一体。まさかあななたちは有名なのですか? だとしたら周りにはばれないようにしなくてはいけません。妙な厄介みをかぶる可能性もありますからね」


 大声で話しているサエルはたぶん間違いなく天然だろう。そう、ギルドカウンターから頭をひょっこり出す程度の自称お姉さんは、いうなれば少女というより幼女だ。だから頭のほうが少し弱くても許容しなければならない。


「ほぅほぅなるほど。用はランクを偽造してBランクまで上げていいようですね~。これは、これはまずいですね。大変です」


 はて、ハノンの書状にそのように書いてあっただろうかと苦悩する。飛び級でランクを上げてくれるようにハノンが取り計らってくれていたのは確実だが、好奇心によるチンピラ達の視線が、少しねっとりとした嫉妬に変わったのはこのお姉さまのせいだろう。


「あちらを見てください」


 といわれた先をみると掲示板があった。どうやらようやくギルドの説明に入るようだ。


「各都市にあるギルドは国という枠組みにとらわれず連携しています。あの掲示板にはそれらのお仕事の内容が張られているのです。ギルドのお仕事としては盗賊団や野生動物からの……」

「護衛じゃ。バカタレ」


 なぜか座ったままクロイツとルシャを睨み付けたままの例の怖い爺さんが合いの手を入れる。


「盗賊団や野生動物からの護衛任務。あるいは、希少生物や植物、鉱石など原材料の入手。また各街の雑事などで成り立っています。ギルドに登録した人はそれぞれその信頼度によってランクが付けられ、これを冒険者ランクと呼んでいます。Bランクになりますとそこそこ危険な任務も出来ます」 

「カンペはせめて隠す努力をして欲しかった」


 なにやら手に持った紙を必死に読んでいたのでクロイツは思わずツッコミを入れた。


「お仕事の依頼はあの掲示板でよさそうなのを見つけてこちらに持ってきてもらえればOKですよ~。ただし、お仕事を引き受けるために必要な道具や魔法がある場合がありますので、その場合は事前に準備できるかしっかりと考えて選んでくださいね」



「だってさ」


 チクチクとした視線を受け流しながらルシャを見やると、すでにルシャは掲示板を見に行っていた。

 その姿が妙にキラキラしているのは彼女の念願の独り立ちの瞬間だからだろう。可愛らしい限りである。


 それにしても、と。

 受付の幼女が気になるのは俺だけなのだろうか。はたまたこれが世界の常識なのか苦悩してしまう。 

 クロイツが想像していたとおり、ギルドの仕事とはそういうものだったので安心した。

 滞在期間中にお金儲けしなければさすがに懐が厳しくなるしここは頑張らねばなるまい。



「さすがに早いわね」


 掲示板に張り付いていたルシャを引き剥がすように連れてきたのはこの世界では貴重な黒い髪、赤い瞳をしたホノカであった。

 その装いは相変わらずセーラー服で、元の世界で見慣れているクロイツにはそれほど驚くような服装ではないが、周囲の人たちのざわめきが大きくなったのは明らかに彼女が浮いた存在であると告げていた。いや格好だけなら受付のお姉さんカエル帽子のサエルさんも負けていないと思うが。

 

「サエル姉さん。お仕事お願いしたいんだけど」


 ルシャを引っ張りつつカウンターへつくと、ホノカはカエルさん……じゃなかったサエルさんに話しかけた。


「またお店の新メニュー開発ですかぁ? あの苦いコーヒ-という飲み物は流行らない予感かもですよぉ」


 なにやらすごく仲良しさんらしい。


「そんなことないわよ。ね、グレオじいちゃん」


 ホノカは青い、鋭い瞳をもった年配の老兵。怖い例のじいさんに話しかけた。グレオという名前らしい。


「そうだなぁ。あれはまずくねぇな」


 怒っていないはずなのに妙に怖いのは目つきが悪いせいだと思う。サエルさんに合いの手を入れてくれる性格を考えればいい人であるはずだが、やっぱり怖いと思えてしまう。ちょいわるじいさんのカテゴリーに入るかもしれない。



「そ・れ・に! サエルにも飲める新メニューが今日よってみたら出来てたのよ」


 勝ち誇った様子のホノカにクロイツはなにやら嫌な予感が的中している気がし始めていた。


「ルシャ。あなたには私のお店を手伝ってもらうわ。戦いだけがすべてじゃないのよ。私ね、この街で新しくお店を始めたの。名前は黒猫カフェっていうんだけど……」


 知ってるかしらと問いかけるホノカにルシャもクロイツも昨日の昼頃を思い出していた。まさか、ハノンとよったあの店だろうか?


「私は思うのよ。確かに流通の要としてアソルは栄えているわ。ただ、それだけに安穏として新しい産業を考えないのはダメなのよ。アソルにはアソルの。そういった街作りが必要だと思うのよね」

「えー……とつまり俺達に店の手伝いをしろと?」

「そうよ」


 ホノカは胸を張って頷いた。


「大丈夫、お給金はそれなりに払うし、もし新メニューを開発してくれればそれだけお金も払うわ。それに、早めに言っておくけど私はクルク兄様の代わりにあなた達に同行することに決めたからよろしくね!」


 人生初体験のギルドはほろ苦い思い出となりました。






○●○●○●





「で? なんでホノカがついてくるんだ? リヤンジュってお前の言うことしか聞かないんだろ?」


 場所は黒猫カフェのカフェテラス。どうやらハノンと一緒に食べに来ていた場所で間違いないようだ。

 新メニューのカフェオレがヒットしているらしく、女性を中心に、午前中にも関わらずにぎわっている。

 その中でルシャ、ホノカ、ポルという美女三名に囲まれながらのコーヒーは、なにやら得した気分にさせてくれる。


「ちょっと、なれなれしくお前なんて呼ばないでよ。恥ずかしいわね」


 なぜホノカが赤くなるのかクロイツには不明だが、今日のこいつは少し変だ。妙に行動が挙動不審である。



 ホノカは何かをこらえるように、脱力するようにイスにへたり込んで話を続ける。


「まぁ、簡単に言えばクルク兄様のお願いってとこかしら?」

「はて?」

「なんかね。エムラドも言ってたんだけど、スーセキノークまでの道のりに盗賊団がいっぱい集ってるらしいのよ。まぁあんた達の力があれば大丈夫だと思うんだけどね。念のために私も同行したほうがいいだろうって。それとせっかくだから盗賊団を壊滅させた報奨金欲しいでしょ? 二、三個潰せば当分遊ぶに困らないと思うわ」

「一から説明頼む」


 さっぱり意味が分からない。




「あんた達ガインツ盗賊団を壊滅させたんでしょ?」


 ああ、そういえばモブのように倒されてしまった盗賊団があった気がする。


「本来盗賊団の壊滅にはお金がつかないものなのよ。実際に倒したとしてもその部下がまた次の盗賊団を名乗ったりするし、実際には倒してないのに倒したとのたまって報奨金をねだるやからが多いから。だからギルドの仕事は盗賊団からの護衛任務だけだったでしょ?」


 そうなのか? とルシャを見る。


「ああ、本当だな。討伐任務というのは見当たらなかった。そのほうが手っ取り早いと期待していたのだが」


 どうやら本当らしい。




「でもね、それだと盗賊が放置されてしまって増長することになりかねないのよ。そこで貴族の出番というわけよ」


 新メニュー カフェオレ を飲みながらホノカは満足げな表情を浮かべた。大切なのはコーヒーとミルク1:1の割合だ。


「私の場合はネイ−ラリューシユ家。その貴族よ。クルク兄様ももちろん貴族なのだけど。その名において盗賊を壊滅させたと認めた場合、貴族から報奨金が払われる制度があるのよね。ちなみに、ガインツ盗賊団を倒したのはあんた達のリーダーだったシトのケイハさんって人になってるはずよ」


 ほぅ。それは初耳だ。



「まぁ、報奨金を受けとる、受け取らないは本人の自由だけど。壊滅させた場合は抑止の意味をこめてその名前を利用させてもらったりしているわ」


 ケイハさん達にとっては畏怖を与えるという点で願ったりかなったりだろう。


「つまり、そういうことよ。私を一緒に連れて行けば、うまくいけば大金が手に入るかもしれないってこと」

「いやいや、まてまて。お前自身の立場ってかなり偉くなかったか? それに最初にいったがリヤンジュは? クルクさんはどうなるんだ?」


 クロイツは肝心なことを指摘する。


「そうね。貴族でもありクエイス公国十騎士の称号をもつ私は戦略級魔法師の一員でもあるけれど。まぁそういう問題はクルク兄様が何とかするわ。あの人が言い出したのだから。それに……いや、リヤンジュは問題ないわ。とっても頭のいい子だからスーセキノークまで兄様の言うことを聞くくらいわけないわよ」


 なにやら尊大なホノカを初めてみた気がする、「やっぱり本性は高飛車な貴族様なのだろうか?」


「あんた声に出てるわよ、声に! 誰が高飛車よ!」


 ホノカからの手刀を軽やかに防御するクロイツ。こいつをからかうのはなかなかに面白い。



「まぁいいわ。今日は気分がいいから許してあげる」


 カフェオレ効果らしい。めぐりめぐってクロイツの手柄なのだがあえて黙っておく。落とすときは高いほうが面白いだろう?


「そろそろお昼時だし、クルク兄様を送り出してしまいましょう」


 ホノカが手を叩くとカフェテラスの前にどこからともなく黒塗りの馬車が現れた。

 常識って何さ? とツッコミを入れたくなる光景だ。



 非常識な高級馬車に揺られてクロイツ達はいざ、S級の獣リヤンジュとの初対面へと向かった。




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