No.8
ディアブールが転生してからしばらくがたったある日ディアブールは思い立つ。
「このままでゲームがハッピーエンドにならない!!」
そう、ネージュはディアブールと過ごす事が多くなった事によってイジメは無くなっていた。しかし、しかしである。ディアブールと一緒に居ることは増えたのだが、攻略対象との距離は縮まる事がなかったのだ。ディアブールはそこに危機を感じていた。
たしかにいじめが無くなったのは良い事である。しかし、ディアブールはネージュに攻略対象と幸せになってほしいのだ。ディアブールは思い立った。さっそくネージュに会いにいく。
「ネージュ!」
「ディアブール様!?丁度お会いしたいと思っていたところです!」
「我に?」
「はい!今日は休日ですからご一緒にお出かけでもと……」
「そ、それより、王子とデートでもしたらどうだ?」
「王子様?」
「そうだ!君はこのゲームの主人公!攻略対象達と恋愛するのが正規ルートというもの!」
ディアブールの話を聞いてネージュは少し考えた。
「……私はディアブール様とご一緒したいのです!」
「ネージュ……」
そして、そのまま見つめ合い、段々と2人の距離は縮まってゆく。
「ちょーと!待ったぁ!!!」
そこに天界から降りてきたセレティアが割り込んだ。
「「?!」」
「お前は、セレティア?!何故ここに?」
「この方は?」
ネージュは突然知らない女が現れ、よく分からない状況になった。
「ディアブールは私の物よ!!」
「「?!」」