No.5
突然の告白から1週間がたった頃。もうすぐ学園祭。学園祭では一緒に踊ったカップルが結ばれるという話があった。ディアブールはネージュが王子と踊れるようにしたいと考える。ディアブールは王子に話しかけてみる事にした。
「リチャード様!」
「!チェリー?どうかしたのかい?またデートのお誘いかな?私は忙し…」
「ええ、デートのお誘いです!」
「はぁ、いい加減にしてくれ!君とデートしている時間なんて私には無いんだよ。」
「実は、ネージュは学園祭で踊る相手を探しておりまして、私からリチャード様にお願いしてほしいとたのまれたのです。」
我ながらナイス作戦!嘘も方便だ。
「……君からそんな言葉を聞くことになるとは思わなかったよ。」
「それで、リチャード様、もちろんお受けしていただけますか?」
「もちろん……」
☆☆☆☆☆☆
学園祭が始まる。多くの出店がでて賑わいに満ちていた。そんな中、ネージュはチェリーに声をかける。
「チェリー様!」
「!ネージュ、なんだ?」
「もしよろしければ一緒に見て回りませんか?」
「!?我で良いのか?!」
「もちろんです!」
2人は店を見て回った。
「ところで、舞踏会に踊る者は決まっているのか?」
「……はい。」
「そうか、それはよかった。」
王子へのお願いは断られていたのでディアブールは喜んだ。
「それで、誰なのだ?!」
他の攻略対象に間違いはないが、一体誰なのだろうとディアブールは思った。
「貴方です。チェリー様。」
「そうか、そ……?!」