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ある日突然世界が滅亡したら…  作者: 水上イリス / ICCHAMA
第4章 リーベンナ国の現状
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第16話 避難区域からの避難民

 犬田賢一が各地を旅している間、彼の住んでいた街ではとある計画が進められていた。それは何か。そう、国の緊急対応である。彼の住んでいた街には、ノースアイランド連邦国からのミサイル1発が落下してきた。しかも彼のほぼ真上で爆発、その残骸が街一帯に降り注いだ。これにより周辺地域では大規模なライフラインの損傷、電波障害、建造物の崩壊が発生した。彼の周囲では建物が倒壊し屋外にいた多くの人々が亡くなった。あの一帯で助かったのは彼だけであった。これは奇跡としか言いようがないがそのとき彼は衛星通信で例の情報を知ることとなる。それによって彼は現実逃避したい衝動にかられながら受け入れていくことになるのだが…。しかし彼がスマホで知りえた情報は、実はノースアイランド連邦国の国営メディアが発信した世論操作のためのものであり、実情とはかけ離れていた。そうとは知らずに彼は家へと歩き始める。そう、タイミングが悪かったのだ。彼が家へと歩き続けている間に、国の指示で救援にきた軍隊によって生存者の救助がスピーディーに進められた。救助された人々は、リーベンナ国軍の運搬機によって指定された避難地域に移動となった。そうして数時間の間に対象地域の避難が完了となった。

 その過程で、当然のごとく犬田賢一の家族も避難機に搭乗し、住んでいた南リーベンナから北リーベンナ地域へと移動した。いや、させられたといったほうが良いだろうか。災害関連死を出さないよう迅速な避難を求めて、強制移動が行われたようだった。こうして犬田家を含む地域一帯の人々は北の方へと移ったのであった。彼だけを残して…。

 避難所に移ってから、多くの人々と共同で生活することになった。支援物資は国から大量に送られてくるため不足することはなかったが、物資を荷おろししたり配ったりする人手が不足していた。そのため避難民同士が交代制でボランティアを行った。まさに共助の精神。本当に感服である。犬田家もいろいろ手伝いながら、人々のやさしさに触れて心がほっこりする生活を送り続けることとなる。

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