仲間
「仲間?」
ユウキはリナの言葉に戸惑った。
リナはユウキの手を握った。
「そう。私たちは仲間なんだ。だから、一緒にがんばろう。元の世界に戻る方法を見つけよう」
「う、うん……」
ユウキはリナの言葉に押されて、返事をした。 彼はリナの手が温かくて、優しくて、強く感じ、リナの目がきらきらと輝いているのを見た。
「よし。じゃあ、まずはこの世界についてもっと知ろう。この世界の言葉や文字を覚えよう」
リナはそう言って、ユウキに本を渡した。 それはこの世界の辞書だった。
「これは……辞書?」
ユウキは驚いた。
リナはうなずいた。
「そう。私はこの辞書を使って、この世界の言葉や文字を少し覚えたんだ。君もこれで勉強しよう」
「でも、これって読めるの?」
ユウキは疑問に思った。
リナは笑った。
「読めるよ。この辞書には、この世界の言葉や文字と、私たちの世界の言葉や文字との対応表があるんだ。それを見れば、読めるようになるよ」
「へえ……」
リナは続けて説明した。
「私はこの辞書を見つけた時に、すごくラッキーだと思ったんだ。この辞書は、ゲームの開発者が作ったものなんじゃないかって」
「ゲームの開発者?」
ユウキは驚いた。
「そう。私はこう考えてるんだ。ゲームの開発者がこの世界と繋がる方法を見つけて、この世界に来たんだ。そして、この世界の言葉や文字を学んで、この辞書を作ったんだ。それで、ゲームを作ったんだ」
「なるほど……」
「だから、この辞書には、ゲームとこの世界との関係が書いてあるかもしれないんだ。もしかしたら、元の世界に戻る方法も書いてあるかもしれないんだ」
「本当に?」
ユウキは期待した。
「本当かどうかはわからないけど、可能性はあるよね?だから、私たちはこの辞書を読み込まなきゃいけないんだよ」
「そうだね……」
ユウキは納得した。