異世界少女と協力する
「君も異世界に迷い込んだ人間だよね?」
リナの言葉に、ユウキは驚いた。
「え?どうしてわかるの?」
ユウキは尋ねた。
リナは笑って言った。
「だって、君も私も同じゲームをしていたんだよ」
「同じゲーム?」
ユウキは思い出した。
彼は自宅でゲームに夢中になっていた時に異世界に来たのだった。
そのゲームのタイトルは「異世界の迷子」だった。
「ああ、そうだった。でも、それがどうしたっていうの?」
ユウキは疑問に思った。
リナは真剣な表情になった。
「君は気づいてないかもしれないけど、この世界はゲームと似てるんだ。ゲームの中で見たことがある建物や生き物や現象があるんだ」
「え?本当に?」
ユウキは驚いた。
彼はこの世界に来てから、あまりゲームのことを考えていなかった。
しかし、よくよく考えると、リナの言うことに納得できた。
この世界は日本と似ているが、全く違う文化や歴史や技術を持っている。
そして、この世界には不思議な力が存在すると言う。
それらはすべて、ゲームの設定と一致していた。
「でも、それがどういうことなの?」
ユウキは混乱した。
リナは深呼吸して言った。
「私はこう考えてるんだ。この世界はゲームの元になった世界なんじゃないかって」
「ゲームの元になった世界?」
ユウキは理解できなかった。
リナは説明した。
「そう。ゲームの開発者がこの世界を知って、それを元にゲームを作ったんじゃないかって。だから、ゲームとこの世界が似てるんだ」
「でも、どうやってこの世界を知ったんだよ?」
ユウキは疑問に思った。
リナは首を傾げた。
「それはわからない。でも、もしかしたら……」
リナは言葉を濁した。
ユウキは気になった。
「もしかしたら何?」
ユウキは尋ねた。